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FIG.10 — 屋根・雨漏り

屋根瓦の修理費用はいくら?ずれ・割れ・漆喰・棟瓦・雨漏りの相場と業者選び

公開 2026-07-16|修繕ナビ編集部

屋根瓦修理の費用相場一覧(結論)

屋根瓦の修理費用は、劣化の状態や工事範囲によって大きく変わります。まずは結論として、代表的な修理内容ごとの費用目安を一覧にまとめました。実際の屋根瓦修理費用は建物の形状や瓦の種類、足場の有無によって前後しますが、依頼前の予算感をつかむ参考にしてください。

修理内容費用目安工期の目安
瓦のずれ補修(数枚程度)1万円〜5万円が目安半日〜1日
瓦の差し替え(割れ・欠け)2万円〜8万円が目安半日〜1日
漆喰の詰め直し(部分)3万円〜15万円が目安1日〜2日
棟瓦の取り直し15万円〜50万円が目安2日〜4日
雨漏り修理(部分補修)5万円〜30万円が目安1日〜3日
屋根全体の葺き直し・葺き替え80万円〜200万円が目安1週間〜2週間

このように屋根瓦の修理相場は、軽微な補修であれば数万円程度から、棟瓦の取り直しや雨漏りが絡む工事になると数十万円規模になることが多い傾向です。足場を新たに組む場合はここに10万円〜25万円ほどの費用が上乗せされる点も踏まえて検討する必要があります。

屋根瓦修理の費用はなにで決まるのか(工事内容別の内訳)

屋根瓦修理の費用は、大きく分けて「材料費」「施工費(技術料)」「足場費」「諸経費」の4つの要素で構成されています。それぞれの内訳を理解しておくと、見積書を受け取った際に内容が妥当かどうか判断しやすくなります。

屋根瓦修理費用のうち、特に見積もり金額に差が出やすいのが足場費と施工範囲です。同じ「瓦のずれ直し」であっても、部分的な補修で済むのか、屋根全体を点検したうえで複数箇所を直すのかによって、最終的な金額は数倍変わることも珍しくありません。見積もりを取る際は、どの範囲をどこまで直すのかを業者に明確にしてもらうことが、費用のミスマッチを防ぐポイントです。

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瓦のトラブル別・修理方法と費用の目安

屋根瓦のトラブルにはいくつかのパターンがあり、症状によって適した修理方法と費用感が異なります。ここでは代表的な5つのケースを解説します。

瓦のずれ補修

台風や地震の揺れ、経年劣化によって瓦がわずかにずれることがあります。瓦ずれ補修は、ずれた瓦を正しい位置に戻し、必要に応じて針金や瓦用の釘・ビスで固定する作業です。数枚程度のずれであれば、瓦 ずれ 補修の費用は1万円〜5万円が目安となります。ただし高所での部分作業でも、安全確保のために簡易的な足場や高所作業車が必要になるケースでは、別途費用が発生することがあります。

瓦の割れ・破損への差し替え

飛来物や経年劣化で瓦が割れたりヒビが入ったりした場合は、瓦 差し替えという方法で該当箇所のみを新しい瓦に交換します。同じ種類・色の瓦が入手できるかどうかで難易度と費用が変わり、費用目安は1枚あたり数千円〜、数枚のまとめての差し替えで2万円〜8万円が目安です。廃盤になった瓦の場合は近似色を探すか、部分的に新しいデザインの瓦を使うなどの調整が必要になることもあります。

漆喰の詰め直し

棟瓦の土台部分に使われている漆喰は、紫外線や雨風で徐々に劣化し、ひび割れや剥がれが起こります。漆喰 詰め直しは、劣化した古い漆喰を撤去して新しい漆喰を詰め直す工事で、部分補修であれば3万円〜15万円が目安です。屋根全体の漆喰を打ち直す場合は20万円〜40万円程度になることもあります。漆喰の劣化を放置すると、内部の土台が雨水を吸い込んで棟瓦全体のずれや崩れにつながるため、早めの対応が望ましい部分です。

棟瓦の取り直し

棟瓦は屋根の頂上部分に積み上げられた瓦で、地震や強風の影響を受けやすい箇所です。ずれや歪みが大きい場合は、棟瓦 取り直しといって、いったん棟瓦を解体し、下地から積み直す工事が必要になります。棟瓦取り直しの費用は工事範囲や棟の長さによって幅があり、15万円〜50万円が目安です。近年は台風対策として、従来の土葺きではなく南蛮漆喰やステンレス製の緊結金具を使った耐震・耐風仕様に取り直すケースも増えています。

瓦屋根の雨漏り修理

瓦屋根 雨漏りが発生している場合、原因が瓦のずれや割れだけでなく、下地のルーフィング(防水シート)の劣化や漆喰の隙間から侵入している可能性もあります。原因調査のうえで部分補修する場合の費用目安は5万円〜30万円ですが、下地の防水シートまで傷んでいる場合は瓦をいったん撤去して下地を補修・交換する必要があり、その場合は30万円〜80万円程度になることもあります。雨漏りは放置すると野地板や梁の腐食、シロアリ被害など二次被害につながりやすいため、シミや水音に気づいた段階で早めに点検を依頼することが望ましいです。

費用の変動要因(足場・瓦の種類・屋根形状など)

屋根瓦修理費用相場はあくまで目安であり、実際の金額は次のような要因で上下します。

特に築30年以上の住宅では、瓦自体は健全でも下地の劣化が進んでいることが多く、瓦のずれや漆喰の傷みをきっかけに下地まで点検してもらうと、後々の修理費用を抑えられる場合があります。

火災保険が使えるケース

屋根瓦の修理は、原因によっては火災保険(正確には住宅の火災保険に付帯する「風災・雪災・雹災補償」)の対象になることがあります。台風や突風、大雪、雹(ひょう)など自然災害によって瓦がずれたり割れたりした場合は、保険金で修理費用の一部または全部をまかなえる可能性があります。

一方で、経年劣化による瓦のずれや漆喰の剥がれは「自然災害」ではなく「劣化」とみなされ、補償対象外となることが一般的です。保険申請を行う際は、被害箇所の写真記録や、いつの災害によるものかを示す資料が必要になるため、修理前に業者へ現地調査と写真撮影を依頼し、必要に応じて保険会社への申請サポートを行っている業者に相談すると手続きがスムーズです。なお、保険金の支払い可否や金額は保険会社の審査によって決まるため、契約内容によって対応が異なる点には注意してください。

屋根瓦修理の費用を安く抑えるコツ

屋根瓦修理費用は工夫次第である程度抑えられる余地があります。以下のポイントを押さえておくと、無駄な出費を避けやすくなります。

  1. 複数社から相見積もりを取る:同じ工事内容でも業者によって数万円〜十数万円の差が出ることがあるため、最低でも2〜3社に見積もりを依頼して比較する。
  2. 被害が小さいうちに対応する:瓦のずれや漆喰の小さなひびを放置すると、棟瓦の取り直しや雨漏り修理といった大規模工事に発展し、結果的に費用がふくらみやすい。
  3. 足場が必要な工事はまとめて依頼する:足場費用は一度組むと数万円〜数十万円かかるため、他の外壁塗装やメンテナンスと時期を合わせて同時に依頼すると、足場代を一本化できる。
  4. 火災保険の活用を検討する:自然災害が原因の被害であれば、保険適用によって自己負担を抑えられる可能性がある。
  5. 定期点検を依頼する:年に一度程度の点検で早期発見できれば、部分補修で済み、大掛かりな修理を避けやすい。

特に「小さな不具合のうちに直す」という考え方は、屋根瓦修理費用を長期的に抑えるうえで効果が大きいポイントです。瓦のずれや漆喰の劣化は見た目では気づきにくいこともあるため、屋根の状態が気になったタイミングで専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

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屋根瓦修理の業者選び方と悪質業者の見分け方

屋根瓦修理は高所作業かつ専門知識が求められる工事のため、業者選びが仕上がりと費用の両方を左右します。屋根瓦 修理 業者 選び方のポイントと、注意すべき悪質業者の特徴を整理しました。

良い業者を選ぶポイント

悪質業者に見られやすい特徴

屋根の上は普段目にする機会が少ないため、実際には軽微な劣化でも「今すぐ全面工事が必要」と大げさに説明されるケースが報告されています。不安に感じた場合は、その場で契約せずに一度持ち帰り、別の業者にセカンドオピニオンとして点検を依頼するのも有効な自衛策です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 屋根瓦の修理は自分でできますか

瓦のずれ直しなど軽微な作業に見えても、屋根の上は滑りやすく、勾配や高さによっては転落の危険があります。また、素人作業で瓦を踏み割ってしまい被害が広がるケースもあるため、専門業者に依頼するほうが安全で、結果的に費用を抑えられることが多いです。

Q2. 見積もりから工事完了までどのくらいの期間がかかりますか

現地調査から見積もり提示まで数日〜1週間、契約後の着工までさらに数日〜数週間かかることが一般的です。部分補修であれば工事自体は半日〜数日で完了しますが、棟瓦の取り直しや葺き替えなど大規模な工事になると1週間〜2週間程度が目安になります。

Q3. 屋根瓦の修理費用はローンを組めますか

金融機関やリフォーム会社が提供するリフォームローンを利用できる場合があります。まとまった金額が必要な棟瓦の取り直しや葺き替え工事では、分割払いやローンの利用を検討する施主も少なくありません。詳細な条件は金融機関や施工業者に確認することをおすすめします。

Q4. 火災保険を使うと保険料は上がりますか

火災保険(風災・雪災補償など)を利用しても、自動車保険の等級制度のような仕組みは一般的にはなく、保険料が直接上がるわけではないとされています。ただし契約内容や保険会社によって扱いが異なる場合があるため、申請前に保険会社へ確認しておくと安心です。

Q5. 瓦屋根から他の屋根材への葺き替えも検討すべきですか

瓦屋根は耐久性が高い一方、経年劣化が進み下地や漆喰の傷みが屋根全体に及んでいる場合は、部分補修を繰り返すよりもガルバリウム鋼板などへの葺き替えのほうが長期的にコストを抑えられることもあります。屋根全体の劣化度合いを踏まえて、部分修理と葺き替えのどちらが適しているか業者に相談すると判断しやすくなります。

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瓦の種類別に見る特徴と修理・交換費用の目安

屋根瓦とひと口に言っても、使われている瓦の種類によって耐久性や重量、修理のしやすさ、費用の目安は大きく異なります。同じ「瓦のズレ」や「割れ」であっても、瓦の種類が違えば必要な材料や工程が変わるため、まずは自宅の屋根がどの瓦を使っているのかを把握しておくことが、適正な見積もりを判断するうえでの第一歩になります。ここでは代表的な瓦の種類ごとに、特徴と部分修理・全面交換それぞれの費用の目安を整理します。

瓦の種類主な特徴部分修理の目安(1箇所あたり)全面葺き替えの目安(屋根全体)
和瓦(粘土瓦)重厚感があり耐久性が高いが、重量があり地震時の負担がやや大きい1万円〜5万円が目安150万円〜300万円程度が目安
洋瓦(S形瓦など)和瓦より軽量でデザイン性が高く、洋風住宅に多く採用される1万円〜5万円が目安140万円〜280万円程度が目安
セメント瓦粘土瓦より安価だが塗膜の劣化が早く、定期的な塗装が必要になりやすい1万円〜4万円が目安100万円〜200万円程度が目安
モニエル瓦(コンクリート瓦)表面のスラリー層が劣化すると防水性が落ちやすく、塗装だけでは対処しきれない場合がある1.5万円〜5万円が目安120万円〜220万円程度が目安
軽量瓦(金属・樹脂系など)従来の瓦より軽く耐震性に配慮した製品が多いが、種類により耐用年数の幅が大きい1万円〜4万円が目安130万円〜250万円程度が目安

上記の金額はあくまで一般的な目安であり、屋根の面積、勾配、下地の劣化状況、足場の有無、地域の施工相場によって変動します。特にモニエル瓦やセメント瓦は、表面の劣化が見た目だけの問題なのか、防水機能まで低下しているのかによって必要な工事内容が変わるため、点検の際に業者へどの部分がどう劣化しているのかを具体的に確認しておくことが大切です。和瓦は瓦自体の寿命が長い一方で、漆喰やのし瓦など付帯部分の劣化が先に進むケースも多く、瓦本体は健全でも部分的な補修で済む場合があります。

部分修理と葺き替え・葺き直しの判断基準

屋根瓦の工事には、大きく分けて「部分修理」「葺き直し」「葺き替え」の三つの選択肢があります。どれを選ぶかによって費用も耐用年数も大きく変わるため、劣化の範囲や築年数、今後どのくらいその家に住み続けるかを踏まえて判断することが望ましいといえます。

部分修理が向くケース

葺き直しが向くケース

葺き替えが向くケース

工法費用の目安(屋根全体)耐用年数の目安工期の目安
部分修理1万円〜10万円程度が目安数年〜10年程度が目安半日〜数日が目安
葺き直し80万円〜150万円程度が目安15年〜20年程度が目安1週間前後が目安
葺き替え120万円〜300万円程度が目安20年〜30年以上が目安1週間〜2週間程度が目安

部分修理は費用を抑えられる一方、あくまで応急的な対応であることが多く、下地の劣化まで進んでいる場合は数年以内に再度不具合が出る可能性があります。逆に葺き替えは費用がかさむものの、下地から一新するため長期的に見ると修理を繰り返すより結果的に総費用を抑えられることもあります。診断の際は、瓦だけでなく下地・防水シート・棟の状態まで含めて確認してもらい、複数の選択肢とその費用・耐用年数を比較したうえで検討することをおすすめします。

屋根瓦修理の工事の流れと施主が確認すべきポイント

初めて屋根瓦の修理を依頼する場合、どのような順序で工事が進むのかが分からず不安に感じる方も多いのではないでしょうか。一般的な工事の流れと、各段階で施主として確認しておきたいポイントを整理します。

  1. 現地調査:業者が屋根に上がる、またはドローン・双眼鏡などを使って瓦のズレ・割れ・漆喰の状態、下地や雨漏りの有無を確認します。
  2. 見積もり提示:調査結果をもとに、修理箇所・使用材料・工事範囲・費用の内訳が記載された見積書が提示されます。
  3. 契約:見積内容に納得したうえで契約を結びます。工事範囲や保証内容、追加費用が発生する条件などを事前にすり合わせておきます。
  4. 着工:足場が必要な場合は組み立てから始まり、既存瓦の撤去や下地の補修、新しい瓦の設置などが進められます。
  5. 完了検査:工事後に業者が仕上がりを確認し、可能であれば施主も一緒に現場や写真で状態をチェックします。
  6. 引き渡し・保証:工事内容と保証期間・保証範囲が記載された書類を受け取り、今後の点検時期についても説明を受けます。

各段階で確認しておきたいポイント

特に見積もりと契約の段階は、後々のトラブルを避けるうえで重要な工程です。工事範囲や金額があいまいなまま契約を進めてしまうと、着工後に想定外の追加費用を求められることもあります。複数の業者から見積もりを取り、工事内容・費用・保証条件を比較したうえで依頼先を決めることが、安心して工事を任せるための基本的な進め方といえるでしょう。

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まとめ

屋根瓦の修理費用は、瓦のずれ直しのような軽微な補修であれば数万円程度から、棟瓦の取り直しや雨漏りを伴う工事では数十万円規模まで幅があります。費用は材料費・施工費・足場費・工事範囲によって決まるため、まずは現地調査を受けて被害状況を正確に把握することが、適正な屋根瓦修理費用を見極める第一歩になります。自然災害が原因の被害であれば火災保険が使える可能性もあるため、修理前の写真記録や保険会社への確認も忘れずに行いたいところです。複数社から見積もりを取り、工事内容や実績、保証内容を比較したうえで、信頼できる業者に依頼することが、費用面でも仕上がりの面でも納得のいく屋根瓦修理につながります。

※ 記載の費用はいずれも目安です。建物の状態・地域・時期により変動するため、正確な金額は必ず複数社の見積もりで確認してください。
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