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FIG.11 — 給湯器

給湯器の種類と選び方の完全ガイド2026|号数・機能・値段の目安とメーカーの特徴

公開 2026-07-11|修繕ナビ編集部

給湯器からお湯が出にくくなった、異音がする、リモコンにエラー表示が出るなど、不調のサインを感じて「そろそろ交換かもしれない」と考え始めた方は多いのではないでしょうか。しかし、いざ調べてみるとガス給湯器・エコジョーズ・エコキュート・電気温水器・石油給湯器・ハイブリッド給湯器など種類が多く、号数や機能、価格帯もさまざまで、何を基準に選べばよいのか迷ってしまうものです。この記事では、給湯器の種類ごとの特徴から号数の選び方、機能の違い、値段の目安、設置タイプ、寿命の見極め方、メーカーの特徴、依頼先の選び方まで、給湯器選びに必要な情報を一通り整理してご紹介します。これから交換を検討する方が、自分の家庭に合った一台を見つけるための参考にしていただければと思います。

給湯器の種類一覧

給湯器と一口に言っても、熱源や仕組みによっていくつかの種類に分かれます。それぞれ特徴が異なるため、まずは全体像を把握しておくことが選び方の第一歩になります。

ガス給湯器は都市ガスやプロパンガスを燃焼させてお湯をつくる、もっとも普及しているタイプです。エコジョーズはガス給湯器の一種で、通常なら排気として捨ててしまう熱を再利用する仕組みを備え、ガスの使用量を抑えやすいとされています。エコキュートは電気でヒートポンプを動かし、空気中の熱を利用してお湯を沸かし、タンクに貯めておく方式です。電気温水器は電気ヒーターでお湯を沸かしてタンクに貯める仕組みで、構造がシンプルな点が特徴です。石油給湯器は灯油を燃料とするタイプで、寒冷地や積雪地域など灯油が使われやすい地域で選ばれる傾向があります。ハイブリッド給湯器は、ガスと電気(ヒートポンプ)を組み合わせ、状況に応じて効率のよい熱源を自動的に使い分ける仕組みを持つタイプです。

種類主な熱源特徴向く家庭の例
ガス給湯器都市ガス・LPガス普及率が高く、選択肢が豊富すでにガス配管がある家庭
エコジョーズ都市ガス・LPガス排熱を再利用し省エネ性を高めたタイプガス使用量が気になる家庭
エコキュート電気(ヒートポンプ)タンク式で夜間に沸き上げることが多いオール電化住宅
電気温水器電気ヒーター構造がシンプルで導入しやすいガス配管がない集合住宅など
石油給湯器灯油寒冷地で選ばれることが多い灯油タンクを設置しやすい戸建て
ハイブリッド給湯器ガス+電気状況により熱源を使い分ける省エネ性と湯量の両方を重視する家庭
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エコキュートについては仕組みや導入時のポイントをより詳しく知りたい方向けに、エコキュートとはで解説していますので、あわせてご覧ください。

号数の選び方

ガス給湯器やエコジョーズを選ぶ際によく目にするのが「16号」「20号」「24号」といった号数の表示です。号数は1分間にどれだけの量のお湯を一定の温度まで上げられるかを示す目安の数値で、数字が大きいほど一度に多くのお湯を供給できる能力があるとされています。

目安として、一人暮らしや二人暮らしで台所と浴室を交互に使う程度であれば16号でも足りることがありますが、キッチンとシャワーを同時に使う場面が多い家庭では20号以上が検討されることが多いです。3人から5人程度の家庭で、シャワーと台所を同時に使う機会が多い、あるいは浴室が2箇所あるといった場合には24号が選ばれる傾向があります。号数を選ぶ際は、家族の人数だけでなく「お湯をどのタイミングで、どれくらい同時に使うか」という生活スタイルを具体的にイメージすることが大切です。冬場は湯温を上げる必要があるぶん出湯量が落ちやすいという特性もあるため、余裕を持った号数を検討する家庭も見られます。

機能の違い(給湯専用・オート・フルオート)

給湯器には「給湯専用」「オート」「フルオート」といった機能タイプがあり、主に浴室のお湯はりや保温にかかわる機能の違いを表しています。

給湯専用タイプは、キッチンや浴室のシャワーなど蛇口から出るお湯を沸かすことに特化したシンプルな仕組みで、浴槽の湯量や温度を自動で管理する機能は基本的にありません。オートタイプは、リモコン操作で浴槽に自動でお湯はりを行い、設定した湯量になると自動で止まる、さらに保温機能によって温度が下がりにくいよう管理してくれるタイプです。フルオートタイプは、オートタイプの機能に加えて、お湯が減った際の自動たし湯や、追いだきによる自動保温など、より細かく浴槽のお湯を管理してくれる点が特徴です。家族の入浴時間がバラバラで湯温を保ちたい家庭や、日々の手間を減らしたい家庭ではフルオートが選ばれやすく、コストを抑えたい場合や浴槽を使う頻度が少ない家庭では給湯専用が選ばれることもあります。

値段の目安

給湯器の費用は、本体価格に加えて設置工事費や既存機器の撤去費用がかかるため、総額で考える必要があります。あくまで目安ですが、タイプごとのおおまかな費用感は次のようになります。

タイプ本体価格の目安工事費の目安総額の目安
ガス給湯器(給湯専用・標準的な号数)5万円台〜10万円台程度2万円台〜4万円台程度7万円台〜15万円程度
エコジョーズ(オート・フルオート)10万円台〜20万円台程度2万円台〜5万円程度13万円台〜25万円程度
エコキュート25万円台〜45万円程度5万円台〜15万円程度30万円台〜60万円程度
電気温水器15万円台〜30万円程度3万円台〜8万円程度18万円台〜38万円程度
石油給湯器10万円台〜20万円程度2万円台〜5万円程度13万円台〜25万円程度
ハイブリッド給湯器35万円台〜60万円程度5万円台〜15万円程度40万円台〜75万円程度

上記はあくまで一般的な幅を示した目安であり、地域や設置環境、既存配管の状態、選ぶ機種のグレードによって変動します。より詳しい費用の内訳や見積もりの見方については、給湯器交換の費用相場で具体的に解説していますので、実際に検討する際の参考にしてください。

設置タイプ

給湯器は本体をどこにどのように設置するかによっても分類されます。代表的なのが「壁掛けタイプ」「据置タイプ」「PS設置タイプ」です。

壁掛けタイプは、外壁などに給湯器本体を取り付ける方式で、戸建て住宅で比較的よく見られる設置方法です。据置タイプは地面やベランダの床面に台を設置し、その上に本体を置く方式で、壁面に十分なスペースが確保できない場合などに用いられます。PS設置タイプは、マンションなどに多いパイプシャフト(PS)と呼ばれる専用のスペースに給湯器を収める方式で、集合住宅特有の設置スタイルです。PS設置には扉の形状や排気方式によって設置できる機種が限定される場合があるため、集合住宅で交換を検討する際は既存の設置環境を踏まえて選ぶことが必要になります。

寿命と交換時期のサイン

給湯器の寿命は使用環境やメンテナンス状況によって幅がありますが、一般的には10年前後が交換を意識し始める一つの目安とされています。年数が経過すると内部部品の劣化が進み、不具合が起こりやすくなる傾向があります。

交換のサインとして挙げられるのは、お湯の温度が安定しない、点火に時間がかかる、運転中に異音がする、リモコンにエラーコードが表示される、給湯器本体から水漏れやサビが見られる、といった状態です。こうした症状が出ている場合、修理で対応できることもありますが、部品の生産終了などにより修理自体が難しくなっているケースもあります。冬場に突然お湯が使えなくなると生活に大きな支障が出るため、不調のサインを感じた段階で早めに点検や交換を検討しておくと安心です。

メーカーの特徴

給湯器を製造している主なメーカーには、リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスなどがあります。どのメーカーが優れているかを一概に決めることは難しく、それぞれに一般的な傾向や特徴があります。

リンナイは給湯器やガス機器を幅広く手がけており、機種のラインナップが豊富であることが知られています。ノーリツも給湯器分野で長い実績を持つメーカーで、住宅設備全般に対応した製品展開をしています。パロマはガス機器を中心に展開しており、シンプルで扱いやすい製品づくりを特徴の一つとしています。パーパスは給湯器やエコキュートなど住宅設備機器を手がけており、独自の機能を取り入れた製品を展開しています。実際に選ぶ際は、メーカー名だけで判断するのではなく、設置環境や必要な機能、施工業者が対応しやすい機種かどうかもあわせて確認しておくとよいでしょう。

どこに頼むか(ガス会社・専門業者・量販店)

給湯器の交換をどこに依頼するかによって、費用感や対応の内容が変わってきます。代表的な依頼先として、契約しているガス会社、給湯器の交換を専門に扱う業者、家電量販店の3つが挙げられます。

ガス会社に依頼する場合、日頃から使っている供給元であるため相談しやすく、アフターサポートの窓口が一本化されている点が特徴です。一方で、価格については他の依頼先と比較検討する余地があるとされています。給湯器交換を専門に扱う業者は、給湯器の取り扱いに特化しているため対応の幅が広く、複数の見積もりを比較しながら検討しやすいという特徴があります。家電量販店は、店頭で実物や資料を見ながら相談できる点や、他の家電と合わせて検討しやすい点が特徴ですが、実際の工事は提携業者が行う場合が多く、対応エリアや工事日程は店舗によって異なります。いずれの依頼先を選ぶ場合も、見積もり内容の内訳や保証内容を確認したうえで比較することが大切です。

失敗しない選び方チェックリスト

給湯器選びで後悔しないために、検討段階で確認しておきたいポイントを整理しました。

  1. 現在使っている給湯器の種類・号数・機能タイプを確認したか
  2. 家族の人数や生活スタイルに合った号数を検討したか
  3. 給湯専用・オート・フルオートのどの機能が必要か整理したか
  4. 設置スペースが壁掛け・据置・PS設置のどれに該当するか確認したか
  5. 本体価格だけでなく工事費や撤去費用まで含めた総額で比較したか
  6. 複数の依頼先から見積もりを取り、内訳を比較したか
  7. 保証期間やアフターサービスの内容を確認したか
  8. 寒冷地仕様など、地域特性に合った機種かどうか確認したか

よくある質問

給湯器の交換にはどのくらいの日数がかかりますか。

一般的なガス給湯器や電気温水器であれば、工事自体は数時間程度で終わることが多いとされています。ただし配管の状態や設置環境によって作業内容が変わるため、事前の現地調査や見積もりの段階で目安の時間を確認しておくと安心です。

号数を上げると光熱費も上がりますか。

号数はお湯を沸かす能力を示すものであり、号数が大きいこと自体が直接光熱費を大きく増やすわけではないとされています。実際の光熱費はお湯の使用量や使い方、機種の効率によって変わってくるため、号数だけでなく総合的な使用状況を踏まえて検討することが大切です。

エコキュートとガス給湯器はどちらがよいのでしょうか。

どちらが優れているかは家庭の状況によって異なります。オール電化住宅かどうか、初期費用と長期的なランニングコストのバランスをどう考えるか、設置スペースが確保できるかなど、複数の観点から検討することが望ましいです。エコキュートの仕組みについてはエコキュートとはで詳しく紹介しています。

賃貸住宅でも給湯器の種類を選べますか。

賃貸住宅の場合、給湯器の所有者は貸主であることが多く、入居者が自由に機種や種類を選んで交換することは基本的に難しいとされています。不調を感じた場合は、まず管理会社や貸主に連絡して相談することが一般的な対応になります。

交換時期を過ぎても使い続けると危険ですか。

年数が経過した給湯器は部品の劣化が進みやすく、不完全燃焼やガス漏れ、水漏れなどのリスクが高まる可能性があるとされています。異音や異臭、エラー表示などのサインが出た場合は、使用を続けるかどうかも含めて早めに専門業者に点検を依頼することが望ましいです。

まとめ

給湯器にはガス給湯器・エコジョーズ・エコキュート・電気温水器・石油給湯器・ハイブリッド給湯器といった種類があり、それぞれ熱源や特徴が異なります。選ぶ際は種類だけでなく、号数、給湯専用・オート・フルオートといった機能、設置タイプ、そして費用のバランスを総合的に確認することが大切です。またメーカーごとの特徴や、ガス会社・専門業者・量販店といった依頼先の違いも比較材料になります。費用面をより具体的に把握したい場合は給湯器交換の費用相場を、電気を熱源とするタイプを検討している場合はエコキュートとはをあわせて確認しながら、ご家庭の状況に合った一台を検討していただければと思います。

※ 記載の費用はいずれも目安です。建物の状態・地域・時期により変動するため、正確な金額は必ず複数社の見積もりで確認してください。
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