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FIG.128 — 給湯器

給湯器が凍結してお湯が出ない時の対処と予防2026|安全な解凍方法と注意点

公開 2026-07-15|更新 2026-08-29|修繕ナビ編集部

寒い朝に「お湯が出ない・水も出ない」——それは給湯器や配管の凍結かもしれません。気温が氷点下になると、給湯器内部や配管の水が凍って詰まります。あわてて熱湯をかけると配管が破裂する危険があるので要注意。結論として、自然解凍かぬるま湯でゆっくり溶かすのが基本です。この記事では、凍結時の安全な対処法と、繰り返さないための予防策を整理します。

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まず確認すること

お湯も水も出ないときは、次を確認しましょう。①気温は氷点下か(凍結の可能性)、②給湯器のリモコンにエラー表示はないか③水道メーター側の元栓は開いているか。他の家でも同時に出ないなら地域の断水の可能性もあります。凍結が疑わしい場合は、無理に使わず解凍を待つのが安全です。エラー表示がある場合は給湯器のエラーコードも確認してください。

安全な解凍方法

凍結したときは、次の方法でゆっくり溶かします。①自然解凍を待つ(気温が上がれば自然に溶ける・最も安全)、②配管の露出部にタオルを巻き、その上からぬるま湯(30〜40℃)をかける。急がず、水滴を拭き取りながら行います。絶対にやってはいけないのが熱湯を直接かけること——急な温度変化で配管や部品が破裂・破損します。ドライヤーの熱風も一点に当てすぎると危険です。

解凍後に確認すること

お湯が出るようになったら、配管や給湯器の周りから水漏れがないかを必ず確認しましょう。凍結で配管が破裂していると、解凍後に水が噴き出すことがあります。水漏れがあれば止水栓を閉めて業者へ。給湯器・配管の水漏れは給湯器・エコキュートの水漏れで解説しています。

地域別に見る凍結リスクの違い

凍結対策の必要度は地域でかなり異なります。寒冷地(北海道・東北・北陸・信州など、冬季に氷点下が常態化する地域)では、給湯器や配管そのものが「寒冷地仕様」で設計されており、凍結防止ヒーターが標準搭載されていることが多いです。この場合は電源を切らないことが対策の中心になります。一方、寒冷地以外(関東・東海・関西・九州など、まれにしか氷点下にならない地域)では、給湯器が寒冷地仕様でないケースが目立ちます。ヒーターが弱い、あるいは搭載されていない機種もあるため、年に数回の「寒波の夜」だけ油断して凍結してしまう例が多いのが実情です。太平洋側の平地でも、放射冷却が強い晴れた夜や、風が直接当たる配管の露出部は氷点下まで下がることがあるため、寒冷地でなくても寒波予報が出た日は予防策をとっておくのが無難です。

凍結防止ヒーター・配管ヒーターの導入費用と効果

頻繁に凍結を繰り返す家庭では、配管に巻きつける凍結防止ヒーター(配管ヒーター)の導入も選択肢になります。市販の凍結防止帯(電源コード式でコンセントに挿すタイプ)は2,000〜8,000円程度が目安で、DIYで巻ける製品もあります。露出配管が長い、あるいは業者に巻き付け・固定を依頼する場合は、工事費込みで1〜3万円程度が目安になることが多いです。給湯器本体に凍結防止ヒーターが内蔵されていない古い機種では、後付けの配管ヒーターだけでなく、給湯器の水抜き栓や配管の保温材(発泡ポリエチレン製のカバーなど)を併用すると効果が高まります。保温材のみであれば数百円〜数千円で購入できるものが多く、コストを抑えたい場合はまず保温材から試すのも一案です。効果としては、電源に接続している限り配管内の水温を凍結点以上に保つ仕組みのため、寒波が続く時期でも安定した予防が期待できますが、停電時や電源プラグが抜けている場合は機能しない点には注意が必要です。

長期不在時(旅行・出張)の凍結予防

冬場に数日〜1週間程度家を空ける場合、誰も気づけないまま凍結・破損が進んでしまうことがあります。出発前に次を確認しておくと安心です。①給湯器の水抜きをしておく(メーカーの取扱説明書に記載の手順に従う)、②電源プラグは抜かずそのままにしておく(凍結防止ヒーターを働かせ続けるため)、③水道の元栓は閉めるか判断する(閉める場合は給湯器・配管内の水抜きとセットで行う)、④長期間家を空ける旨と時期を家族や近隣に伝えておく(万一の水漏れに早く気づいてもらうため)。特に電源と水道を中途半端に扱う、例えば「元栓は閉めたが水抜きはしていない」状態は、配管内に水が残ったまま凍結し、帰宅後に破裂に気づくパターンになりやすいので注意しましょう。不安であれば、出発前に給湯器の取扱説明書に記載の長期不在時の手順を確認するか、契約している設備業者に確認しておくとより安心です。

凍結を予防する方法

寒波が予想される夜は、次で予防できます。①少量の水を流し続ける(水は動いていると凍りにくい)、②給湯器の水抜き(メーカー手順に従う)③露出した配管に保温材(市販の凍結防止帯やタオル)を巻く④給湯器の電源プラグは抜かない(凍結防止ヒーターが働くため)。特に電源を抜かないことは重要で、多くの給湯器は通電中に凍結防止機能が作動します。

破損した場合の修理費用と内訳

凍結で配管や部品が破裂した場合、修理費は配管の補修で1〜3万円、給湯器内部の部品破損で3〜10万円が目安です。内訳のイメージは次のとおりです。

項目費用の目安内容
出張費3,000〜8,000円程度業者が現地に来るための基本費用。地域や時間帯(深夜・早朝)で変動
点検・診断料0〜5,000円程度凍結箇所や破損状況の確認。見積もり時に無料の業者もある
部材費(配管補修)3,000〜2万円程度破裂した配管部分の交換部品代。破損範囲により幅がある
部材費(給湯器内部部品)1万〜7万円程度熱交換器や弁など、破損した内部部品の代金
技術料(作業費)5,000〜3万円程度取り付け・交換作業にかかる人件費
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凍結による破損は保証や火災保険の対象外のことが多いため、予防が何よりのコスト対策。古い給湯器(10年超)が凍結で壊れた場合は、修理より交換が得なこともあります(給湯器交換の費用相場)。見積もりの際は、出張費・診断料が無料かどうか、部材費と技術料が分かれて明示されているかを確認すると、内訳が分かりやすくなります。

悪質業者の見分け方

凍結トラブルは緊急性が高いため、慌てて依頼した業者とのトラブルも起こりやすい場面です。次のような特徴が見られる業者には注意しましょう。①電話やサイトの表示だけで「今すぐ来ます」と極端に即決を迫る(現地を見ずに高額な追加費用を後出しするケースがある)、②見積書に出張費・部材費・技術料の内訳が書かれていない、口頭のみで金額を伝えてくる③相場から大きく外れて極端に高い、または極端に安い金額を提示する④会社の所在地や固定電話番号がサイトに記載されていない⑤契約を急がせ、その場でのクレジットカード払いや現金払いを強く求める。依頼する前に、複数社から見積もりを取り内訳を比較する、自治体や消費生活センターが案内する事業者かどうかを確認するといった手順を踏むと、トラブルを避けやすくなります。

よくある質問

Q. 熱湯をかけて早く溶かしてもいい?

絶対にやめてください。急な温度変化で配管や部品が破裂します。ぬるま湯か自然解凍でゆっくり溶かしましょう。

Q. 電源は切っておくべき?

逆です。多くの給湯器は通電中に凍結防止ヒーターが働くため、寒い時期は電源プラグを抜かないでください。

Q. 何度で凍結しますか?

目安は氷点下(0℃以下)、特に-4℃以下で凍結しやすくなります。寒波の夜は予防策をとっておくと安心です。

Q. 凍結が解消するまでどのくらい時間がかかりますか?

気温や凍結範囲によって幅がありますが、自然解凍の場合は日中の気温上昇とともに数時間程度で解消することが多いとされています。ぬるま湯をかける方法でも、一度で溶けない場合は無理に急がず、時間を置きながら繰り返すのが安全です。

Q. マンションでも凍結しますか?

屋外に配管が露出している部分があれば、マンションでも凍結は起こり得ます。特に北向きのベランダに設置された給湯器や、共用部の配管が外気にさらされている場合は注意が必要です。管理規約で保温材の設置に制限がある場合もあるため、対策を行う前に管理会社に確認しておくと安心です。

Q. 賃貸住宅で凍結・破損した場合、費用は誰が負担しますか?

一般的には、入居者の管理不足(長期不在時に何も対策をしなかった等)が原因と判断されると入居者負担になりやすく、建物の設備自体の老朽化が原因と判断されると貸主負担になりやすい傾向がありますが、契約内容や状況により判断が分かれます。まずは管理会社や大家に早めに連絡し、状況を伝えて相談することをおすすめします。

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まとめ

給湯器の凍結は、自然解凍かぬるま湯でゆっくりが鉄則。熱湯は破裂の原因なので厳禁です。解凍後は水漏れの確認を。予防には少量の水を流す・保温・電源を抜かないことが有効で、寒冷地では標準搭載のヒーターを、寒冷地以外では市販の凍結防止帯や保温材を活用すると安心感が高まります。長期不在時は水抜きと電源の扱いを事前に確認しておきましょう。破損時の修理は1〜10万円が目安で、古い機器なら交換も検討を。見積もりの内訳が不明瞭な業者には注意し、水漏れや故障が疑われたら、修理・交換に対応した業者へ無料で相談しましょう。

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※ 記載の費用はいずれも目安です。建物の状態・地域・時期により変動するため、正確な金額は必ず複数社の見積もりで確認してください。