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FIG.94 — 水まわり

水道管の水漏れ・破裂はどうする?応急処置と修理費用の目安、緊急時の対応

公開 2026-07-14|更新 2026-09-05|修繕ナビ編集部

床がじわじわ濡れている、壁からポタポタ音がする、真冬の朝に蛇口をひねっても水が出ない——水道管のトラブルは、気づいたときにはすでに被害が広がっていることが多く、放置すれば階下への浸水や高額な水道料金、建物の腐食につながります。パニックになりがちですが、やるべきことは決まっています。まず「止水栓(元栓)を閉めて水を止める」こと。これだけで被害の拡大を止められます。費用は、作業料金を公表している東京ガスの額で下にそのまま並べます。露出している配管の工事なら基本料込みで2万円台から、屋外の水栓を配管ごと替えるなら4万円台。壁の中や床下を開ける工事、凍結で破裂した配管の交換は、料金表に載っていません。

出典: 東京ガス「屋外・その他の修理」/「排水管の修理」/「水栓・蛇口修理の費用や相場」(いずれも2026年9月4日確認・税込)。合計額は 修理基本料6,600円+作業料金 で計算しています。

この記事では、応急処置、原因、凍結を防ぐ対策、公表されている箇所別の費用、業者を呼ぶタイミングと選び方までを扱います。

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費用は依頼先で大きく変わります。相場の確認は、無料でできる複数社見積もりの比較が近道です。

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箇所別:公表されている作業料金

推定の幅ではなく、東京ガスが公表している作業料金をそのまま並べます。どの作業にも修理基本料6,600円(診断後に修理を行わなくてもかかる)が乗るので、右の列に足した額を出しています。

箇所・状況作業作業料金(税込)基本料込み
露出配管の保温・防露給水・給湯管保温工事12,100円+部品代18,700円+部品代
露出した配管・接続部の水漏れフレキ管加工(1m以内)14,300円+部品代20,900円+部品代
同上(配管そのものの工事)給水・給湯管基本工事18,700円+部品代25,300円+部品代
塩ビ管の迂回が必要な場合塩ビ配管バイパス施工20,900円+部品代27,500円+部品代
屋外・散水栓まわり散水栓の本体交換(給水管交換なし)15,400円+部品代22,000円+部品代
屋外の立水栓水栓柱の本体交換(給水管加工含む)31,900円+部品代38,500円+部品代
屋外水栓+配管ごとやり替え給水・給湯管工事を含む水栓交換38,500円+部品代45,100円+部品代
屋外の排水管が詰まっている屋内外排管詰まり(トーラー)25,300円31,900円
同上・高圧洗浄が要る場合詰まりを伴う高圧洗浄(1世帯)39,600円46,200円
壁内・床下の配管(要開口)—開口と復旧を伴う工事の料金は公表されていません。現地を見ないと出せない、というのが実情です
凍結による配管の破裂・交換—公表額は確認できませんでした
水道メーターまわり—水道メーターは水道局の所管です。メーターそのものの不具合は、まず水道局に連絡してください
夜間・休日の割増時間外深夜(22時〜翌7時)3,300円追加/日曜・祝日は出張診断料と技術料の25%加算
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屋外の水栓は、本体だけ替えるか配管ごと替えるかで3倍ひらきます(22,000円と45,100円)。見積もりを取るときは「配管の工事が要るのか」を先に聞いてください。そこで金額の桁が決まります。

表に「—」が並ぶ行こそ注意が必要です。壁の中・床下・凍結破裂は、料金表に載せられないほど状況で変わるということです。そこを「一律◯万円」と即答してくる業者がいたら、根拠を確認したほうがいい。

出典:東京ガス「屋外・その他の修理」「排水管の修理」および同サイト「修理費用について」(いずれも税込・2026年9月4日確認)。「+部品代」の項目は部品の実費が別途。

費用は水漏れの箇所と作業の難易度で大きく変わります。露出している配管なら部品交換で済むことが多い一方、壁内や床下は壁・床を開ける作業が加わるため高くなります。壁や天井の補修が必要な場合は別途費用がかかります。深夜・早朝の緊急対応は割増になるのが一般的です。

まず止水栓を閉める応急処置

水漏れや破裂を見つけたら、修理より先に水を止めることが最優先です。家全体の元栓は、戸建てなら敷地内の地面にある水道メーターボックスの中、マンションなら玄関脇のパイプスペース内にあることが多く、バルブを右(時計回り)に回すと閉まります。特定の場所だけなら、トイレや洗面台の下、シンク下などにある個別の止水栓を閉めます。水を止めたら、漏れている箇所にタオルやバケツをあて、防水テープや自己融着テープで一時的にふさいで被害を抑えます。ブレーカーの近くや電気設備に水がかかっている場合は感電の危険があるため、無理に近づかず電気を落としてから対処します。応急処置はあくまで一時しのぎなので、水を止めたら早めに業者へ連絡してください。

水漏れの主な原因

水道管の水漏れには、いくつかの典型的な原因があります。もっとも多いのが配管や接続部の経年劣化で、金属管のサビや腐食、樹脂管の硬化、パッキンの劣化により、接続部やピンホール(小さな穴)から水がにじみ出ます。次に多いのが凍結による破裂で、冬場に配管内の水が凍って体積が増え、管を内側から押し破ります。屋外の露出管や外壁に近い配管、使っていない部屋の水道が特に危険です。ほかにも、地震や地盤の動きによる配管のずれ、DIY工事や設置の締め付け不足、給湯器や水栓との接続部の緩みなどが原因になります。じわじわ濡れる程度でも、内部で長く続いていると建材を傷めるため、早めの点検が大切です。

凍結・破裂を防ぐ対策

寒冷地でなくても、氷点下が続く朝は配管の凍結・破裂が起こります。予防の基本は、露出した配管や屋外の蛇口に保温材(配管用の断熱チューブ)やタオルを巻き、その上からビニールで覆って濡れないようにすることです。特に冷え込みが厳しい夜は、蛇口を少しだけ開けて水を糸のように流し続けると、水が動いて凍りにくくなります。長期間家を空けるときは元栓を閉めて配管内の水を抜いておくと安心です。もし凍って水が出なくなった場合は、熱湯を直接かけるのは厳禁です。急激な温度差で配管が割れることがあります。タオルを巻いた上からぬるま湯をゆっくりかけるか、自然に解けるのを待ちましょう。凍結は破裂すると高額な修理につながるため、事前の保温が何よりの節約になります。

自分で対処できる範囲との違い

自分で対応できるのは、あくまで止水栓を閉める・テープで一時的にふさぐ・むき出しの蛇口パッキンを交換するといった応急処置の範囲です。ホームセンターで買える補修テープやパッキンで一時的に水漏れを抑えることはできますが、これは根本解決ではありません。壁内や床下の配管、水道メーターより宅内側の給水管、破裂した管の交換は専門業者の領域です。無理に自分で配管を切ったりつないだりすると、接続不良で再び漏れたり、かえって被害を広げたりします。特に給水管本管に関わる工事は「指定給水装置工事事業者」でなければ行えない決まりがあり、資格のない工事は認められません。応急処置で水を止めたうえで、確実な修理はプロに任せるのが安全です。

業者を呼ぶタイミングと選び方

止水栓を閉めても漏れが止まらない、壁や床から水がしみ出している、凍結で配管が破裂した、水を止めると生活できない——こうしたときは早めに業者を呼びましょう。緊急の場合は24時間対応の水道業者や、地域の指定工事店に連絡します。業者選びで大切なのは、作業前に必ず見積もりを出してもらい、金額に納得してから依頼することです。「基本料金○円〜」という広告だけで呼ぶと、現場で高額を請求されるトラブルが起こりがちなので、出張費・作業費・部品代・夜間割増の内訳を確認します。落ち着いて比較できる状況なら2社以上に相見積もりを取り、極端に安い・高い業者や、その場で契約を急がせる業者は避けます。加入している火災保険や水道の指定工事店の情報も確認しておくと安心です。

費用を抑える・保険の確認

水道管トラブルの費用を抑えるには、まず被害を早く止めることが最大のポイントです。止水栓を閉めるのが遅れて水浸しになると、配管修理に加えて床・壁の補修費用が上乗せされ、水道料金も跳ね上がります。次に、加入中の火災保険を確認しましょう。「水濡れ」による家財や建物の損害、「破損・汚損」の特約が付いていれば、突発的な破裂による被害が補償対象になることがあります。また、凍結による水道管の破損は水道局や自治体の減免制度、あるいは水道業者の保険で対応できる場合もあります。修理そのものは相見積もりで適正価格を見極め、緊急でなければ日中の通常料金の時間帯に依頼すると割増を避けられます。日ごろの保温対策が結局いちばんの節約です。

その水漏れ、水道局が無料で直す範囲かもしれない

水道管の水漏れで最初に確かめるのは、修理の値段ではありません。水道メータを境に、誰が直すかが変わるからです。東京都水道局は、道路から水道メータまでの漏水について「一部の場合を除いて水道局が修理を行います」と公表しています。さらに、メータより道路側の漏水は「一定の条件を満たしていれば、水道局が無料で修繕を行います」とも書かれています。つまり、ここに当たれば費用の話そのものが発生しません。

反対に、水道メータから蛇口までの漏水は「お客さまご自身で水道工事店へ修理依頼を行ってください」とされています。ここが自己負担の範囲です。

この線引きは東京都の制度です。お住まいの地域では条件も無料の範囲も違うことがあるので、「(自治体名)水道局 漏水 修繕」で自分の水道局の案内を必ず確認してください。

出典:東京都水道局「漏水修繕の依頼先」/同「水漏れ(漏水)について」(2026-09-05 確認)

どちら側かは、水道メータで見分けられる

東京都水道局は自己診断の方法も示しています。水道を使っていない状態で水道メータのパイロットが回転していれば、水道メータから蛇口までのどこかで漏水している疑いがある、というものです。回っていれば自己負担側、回っていないのに宅地内で漏れているように見えるなら、別の原因を疑うことになります。

道路で漏れている場合は、区部は水道局の職員、多摩地区は水道局から委託された東京水道サービス株式会社の職員が調査に来ると案内されています。

出典:東京都水道局「水漏れ(漏水)について」(2026-09-05 確認)

「相場」が出てこないのには理由がある

自己負担側に当たったとき、いくらかかるのかを公的機関は示していません。東京都水道局は「修繕の内容や費用については、お客さまと工事事業者との契約になりますので、水道局で修繕代金について指導することはできません」と明記しています。公定価格が存在しないので、決まった相場も存在しません。

だからこそ水道局は、依頼の前に「なるべく複数の水道工事店から見積書を取り、内容を検討してください」と案内しています。ただし見積りが有料の場合もあるため、取る前に有償かどうかを工事店に確認するようにとも書かれています。また「修繕、調査の依頼をされた場合は、基本的に出張費などがかかります」ともあります。来てもらった時点で費用が発生する前提で動くのが安全です。

出典:東京都水道局「漏水修繕の依頼先」/同「水漏れ(漏水)について」(2026-09-05 確認)

工事できるのは指定を受けた事業者だけ

給水装置の工事は、水道局の指定を受けた「指定給水装置工事事業者」しか施工できません。東京都水道局は理由として、給水装置の構造や材質が不適切だと「安全で良質な水道水の供給を受けられないばかりでなく、公衆衛生上も問題が発生する恐れがあります」と説明しています。業者を選ぶときは、まずこの指定を受けているかを確認してください。

集合住宅にお住まいの場合は、自分で工事店を呼ぶ前に建物の所有者や管理会社へ相談するよう案内されています。

出典:東京都水道局「漏水修繕の依頼先」/同「水漏れ(漏水)について」(2026-09-05 確認)

この記事で確認できなかったこと

東京都水道局は、自己負担側の修繕にいくらかかるかを示していません。本記事でも、公表されている作業料金以外の金額は書いていません。また、水道局が無料で修繕する「一定の条件」の具体的な中身は公表資料から特定できませんでした。自分のケースが当たるかどうかは、お客さまセンターに問い合わせて確認してください。

漏水したぶんの水道料金は、減額できることがある

地下や壁の中で漏れていた場合、気づいたときには水道料金が跳ね上がっています。多くの自治体には、修繕したうえで申請すると料金の一部を減額する制度があります。ただし内容は自治体ごとにまったく違い、全国共通のルールはありません。

共通しているのは漏水を知りながら放置した場合は対象外という点です。気づいたら早く直すこと自体が減額の条件になっています。漏れたぶんの水道料金がいくらになるかは、口径と漏水量で決まります。心当たりがあるなら、検針票の使用量が前月より跳ねていないかをまず見てください。請求が来てから気づくと、減額の申請期限を過ぎていることがあります。「そのうち直そう」がいちばん高くつきます。

自分で電話した業者でも、クーリング・オフできる場合がある

「格安」の広告を見て自分で呼んだのだから泣き寝入りするしかない——これは正しくありません。消費者庁は、チラシの安い表示額を見て呼んだのに数十万円を請求されたケースについて、「チラシの表示額と実際の請求額に相当な開きがあることから、消費者は安価な表示額で契約を締結する程度の意思しか有しておらず、『請求した者』とはいえず、適用除外の対象とはならない」との見解を示しています。つまり訪問販売として扱われ、8日以内ならクーリング・オフができる可能性があります。

クーリング・オフが成立すれば、すでに工事が済んでいてもその対価を支払う必要はなく、違約金も不要、工作物の現状が変えられている場合は無償で元に戻してもらえます。迷ったら消費者ホットライン188へ。契約前でも相談できます。

実態も数字で出ています。国民生活センターによると、水漏れ・排管の詰まりの修理に関する相談は2021年度に931件と最多を記録し、平均契約金額は約13万円、相談者の平均年齢は62.3歳。「料金390円から」の広告で呼んだら作業30分で約55万円の契約書を出された、という事例が公表されています。東京都水道局も「内容と金額に合意した場合は、たとえ市価に比べ高額であっても有効な契約であり、解決は困難です」と警告しています。作業を始める前に、書面の見積を必ず取ってください。

出典:大阪市「漏水による水道料金の減額」、高槻市「漏水減額の申請」、東京都水道局「漏水の早期発見」、消費者庁「訪問販売等の適用除外に関するQ&A」、国民生活センター(消費者委員会提出資料)「水回り修理サービスの相談状況」

よくある質問

Q. 元栓(止水栓)の場所がわかりません。

戸建ては敷地内の地面にある水道メーターボックスの中、マンションは玄関脇のパイプスペース内にあることが多いです。バルブを時計回りに回すと閉まります。個別の止水栓は各水回りの下にあります。

Q. 凍って水が出ないとき、熱湯をかけてもいい?

厳禁です。急な温度差で配管が割れる恐れがあります。タオルを巻いた上からぬるま湯をゆっくりかけるか、自然に解けるのを待ってください。

Q. 水漏れの修理は火災保険で対応できますか?

突発的な破裂による水濡れ被害は、水濡れ補償や破損・汚損特約が付いていれば対象になることがあります。まず保険証券や保険会社に確認しましょう。経年劣化そのものは対象外が一般的です。

Q. 夜中に破裂したらどうすればいい?

まず元栓を閉めて水を止め、被害を抑えます。生活に支障がなければ翌朝の通常料金で依頼する方が割増を避けられます。止められない・浸水が続く場合は24時間対応の業者を呼びましょう。

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まとめ

水道管の水漏れ・破裂に直面したら、まず止水栓(元栓)を閉めて水を止めるのが最優先です。公表されている作業料金で見ると、露出配管のフレキ管加工が基本料込みで20,900円+部品代、屋外水栓を配管ごと替えると45,100円+部品代(東京ガス)。壁内・床下と凍結破裂は料金表に載っていません。自分でできるのは止水とテープでの一時処置までで、配管交換や壁内の工事は専門業者に任せます。冬場は保温対策で凍結破裂を予防し、被害が出たら火災保険の水濡れ補償も確認しましょう。修理費の相場は水漏れ修理の費用や水漏れ修理費用の相場を、蛇口や給湯器のトラブルは蛇口の水漏れ・給湯器の水漏れもあわせて確認してください。

出典:東京ガス「屋外・その他の修理」「排水管の修理」および同サイト「修理費用について」(いずれも税込・2026年9月4日確認)。「+部品代」の項目は部品の実費が別途。

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※ 記載の費用はいずれも目安です。建物の状態・地域・時期により変動するため、正確な金額は必ず複数社の見積もりで確認してください。