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FIG.89 — 屋根・雨漏り

屋根修理の費用相場を国の労務単価で検算する|板金工1日35,800円・大工30,600円と工事別の価格

公開 2026-07-23|更新 2026-09-07|修繕ナビ編集部
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費用は依頼先で大きく変わります。相場の確認は、無料でできる複数社見積もりの比較が近道です。

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【結論】屋根修理の費用は、公表されている集計で見る

突然の雨漏りや、台風で瓦がズレてしまったとき、「屋根の修理に一体いくらかかるのだろう?」と不安に感じている方は少なくないでしょう。屋根修理は決して安い買い物ではないため、費用相場を知らないまま業者に相談するのはためらわれるものです。

この記事では推定の幅を書きません。実際の工事データを集計して公表している数字だけを置きます。

集計対象金額件数・出所
戸建住宅の屋根塗装・瓦リフォーム50〜100万円が中心価格帯4,779件(ホームプロ)
外壁塗装のみ平均 127万円成約320件(ソーラーパートナーズ)
屋根+外壁の塗装平均 142.5万円成約454件(同)
→ 外壁に屋根を足したときの差15.5万円142.5 − 127(当サイト計算)
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この15.5万円が、この記事でいちばん実用的な数字です。外壁塗装をするときに屋根も一緒に塗ると、平均で15.5万円の上乗せで済んでいます。調査元も、屋根とセットで塗るのは「足場代を節約するために選ばれることが多い」と説明しています。屋根を別の年にやると、足場をもう一度組むことになります。外壁の塗り替えが近いなら、屋根の状態も同時に見てもらってください。

正直に書きます。瓦の差し替え、漆喰の詰め直し、棟板金の交換、谷樋の修理、カバー工法、葺き替え——これら工事別の金額を公表している集計は、今回見つけられませんでした。そのため、この記事では工事別の目安額を書きません。屋根は現地を見ないと範囲が確定しない工事で、「瓦の差し替えは◯万円」と即答できる性質のものではないというのが、公表データが無いことの意味でもあります。

金額の代わりに、工事の種類と、次に手を入れるまでの期間を並べます。どれを選ぶかは、あと何年その家に住むかで決まります。

工事の種類内容次のメンテナンスまでの目安
部分的な補修雨漏り修理原因による
瓦の差し替え・補修(数枚程度)周辺の状況による
漆喰の詰め直し・補修約10年
棟板金の交換・補修約10〜15年
谷樋(谷板金)の修理・交換約15〜25年
全体的な修理屋根塗装約8〜15年
カバー工法(重ね葺き)約20〜40年
葺き替え工事約20〜50年

ご自宅の屋根が現在どのような状態で、どの工事が最適なのかを見極めることが先です。この後の章で、費用の内訳や価格が変動する要因、修理費用を抑えるコツについて解説していきます。

費用の内訳をもう少し細かく見るならガルバリウム鋼板屋根の費用相場2026、トタン屋根の修理費用相場、屋根塗装の費用相場2026です。

出典:ホームプロ「屋根塗装・瓦リフォーム費用相場」(データ4,779件を元にした集計)/株式会社ソーラーパートナーズ「【2026年最新版】外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査結果」(成約データ774件・調査期間2025年3月1日〜2026年2月28日)。いずれも2026年9月4日確認。推定の相場ではなく、実際の工事データの集計です。

屋根修理費用の詳しい内訳|何にいくらかかる?

業者から提示される見積書を見て、「思ったより高いな」と感じることがあるかもしれません。しかし、その金額が適正かどうかを判断するためには、費用の内訳を理解しておくことが不可欠です。屋根修理の費用は、主に以下の4つの項目で構成されています。

それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

材料費

材料費は、その名の通り、工事に使用する屋根材や塗料、防水シート、釘などの費用です。屋根材には、日本瓦、セメント瓦、スレート(コロニアル)、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルなど様々な種類があり、それぞれ価格や耐久性が異なります。例えば、安価なスレート材に比べて、高耐久なガルバリウム鋼板や陶器瓦は材料費が高くなる傾向にあります。また、屋根塗装の場合も、使用する塗料のグレード(シリコン、フッ素、無機など)によって価格が大きく変動します。見積もりを確認する際は、どのような材料がどれくらいの量使われるのか、単価はいくらかが明記されているかチェックしましょう。

人件費(施工費)

人件費は、実際に工事を行う職人の技術料や手間賃のことです。屋根修理は専門的な知識と技術を要する作業であり、職人の経験や技術力が工事の品質を左右します。工事の規模が大きく、日数がかかるほど、また、屋根の形状が複雑で作業の難易度が高いほど人件費は高くなります。一般的に、総費用の20%〜40%程度を占めることが多い項目です。「施工費」や「工事費」として記載されます。

足場代

2階建て以上の建物の屋根修理では、労働安全衛生法に基づき、作業者の安全確保と作業品質の向上のために足場の設置が義務付けられています。足場代だけを取り出した金額を公表している集計は見つけられなかったため、この記事では目安額を書きません。ただし、影響の大きさは実データから分かります。外壁塗装に屋根塗装を足したときの平均差額は15.5万円(屋根+外壁142.5万円 − 外壁のみ127万円/ソーラーパートナーズ成約774件)。調査元は、セットで塗るのは「足場代を節約するために選ばれることが多い」と説明しています。この費用には、足場の設置・解体費用だけでなく、塗料や資材の飛散を防ぐためのメッシュシート(飛散防止ネット)の費用も含まれます。

出典:ホームプロ「屋根塗装・瓦リフォーム費用相場」(データ4,779件を元にした集計)/株式会社ソーラーパートナーズ「【2026年最新版】外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査結果」(成約データ774件・調査期間2025年3月1日〜2026年2月28日)。いずれも2026年9月4日確認。推定の相場ではなく、実際の工事データの集計です。

見積書に「足場代一式」としか書かれていない場合は、単価(平米あたり)や面積が記載されているか確認すると、より透明性の高い見積もりといえるでしょう。

諸経費

諸経費には、現場管理費、事務手数料、廃材処分費、資材の運搬費、近隣への挨拶回り費用、工事保険料などが含まれます。業者によって項目も、工事費に占める割合も異なります。公的に定まった相場はありません。特に、既存の屋根材を撤去する葺き替え工事などでは、廃材処分費が別途高額になることがあります。見積もりの中で「諸経費」や「現場管理費」といった項目が不自然に高額でないか、内容について質問した際に明確な回答が得られるかどうかも、業者を見極めるポイントの一つです。

これらの内訳を理解することで、単に総額の安さだけで判断するのではなく、工事の品質に見合った適正な価格であるかを見極めることができるようになります。

なぜ?屋根修理の費用が変動する5つの要因

先の相場表で示したように、屋根修理の費用には大きな幅があります。「うちの場合は、結局いくらになるの?」という疑問を解消するため、費用が変動する主な要因を5つ解説します。これらの要因を知ることで、ご自宅の見積もりがなぜその金額になるのか、より深く理解できるようになります。

  1. 屋根の面積と形状 最も基本的な要因は、屋根の大きさです。当然ながら、屋根の面積(屋根面積)が広ければ広いほど、必要な材料の量と作業時間が増えるため、費用は高くなります。また、屋根の形状も費用に大きく影響します。シンプルな切妻屋根に比べ、面が複数組み合わさった寄棟屋根や、さらに複雑な形状の入母屋屋根などは、作業に手間がかかるため施工費が割高になる傾向があります。

  2. 劣化の進行度合いと被害の範囲 屋根の劣化状況は、費用を左右する非常に重要な要素です。例えば、瓦が数枚ズレただけの場合、その部分の補修だけで済むため費用は比較的安く済みます。しかし、その状態を放置した結果、雨水が内部に侵入し、屋根の下地である防水シート(ルーフィング)や野地板まで腐食してしまった場合、表面の修理だけでは解決しません。下地の交換も必要となるため、葺き替えなどの大規模な工事となり、費用は一気に跳ね上がります。雨漏りの修理費用に幅があるのは、この「原因箇所の特定」と「被害範囲の広さ」に左右されるためです。早期発見・早期対応が、結果的に修理費用を抑えることに繋がります。

  3. 使用する屋根材や塗料のグレード どのグレードの材料を選ぶかによっても、費用は大きく変わります。例えば、屋根の葺き替え工事で、安価なスレート材を選ぶか、高耐久でメンテナンス性に優れたガルバリウム鋼板や陶器瓦を選ぶかで、材料費に数十万円の差が出ることがあります。同様に、屋根塗装でも、一般的なシリコン塗料か、より長持ちするフッ素塗料や無機塗料を選ぶかで費用は変わります。初期費用は高くても、耐用年数が長くメンテナンスの回数を減らせる材料を選ぶなど、長期的な視点(ライフサイクルコスト)で検討することが大切です。

  4. 工事の方法(部分修理か全体修理か) 劣化の状況に応じて、どのような工事方法を選択するかも費用を決定づけます。応急処置的な部分修理は安価ですが、根本的な解決にはならず、再発のリスクがあります。一方、屋根全体をメンテナンスする「屋根塗装」「カバー工法」「葺き替え工事」は費用が高くなりますが、屋根の寿命を延ばし、長期的な安心を得ることができます。特にカバー工法(既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法)は、既存屋根の撤去費用や処分費がかからないため、葺き替えに比べて費用を抑えられる傾向にあります。

  5. 建物の立地や周辺環境 意外かもしれませんが、建物の立地条件も費用に影響します。例えば、住宅が密集していて隣家との距離が近い、前面道路が狭くてトラックなどの大型車両が進入できない、といった場合です。このようなケースでは、足場の設置が難しくなったり、資材の搬入を手作業で行う必要が生じたりするため、通常よりも手間がかかり、その分の費用が上乗せされることがあります。見積もりを取る際は、業者が現地調査をしっかり行い、こうした周辺環境も考慮した上で金額を算出しているかを確認しましょう。

屋根修理の費用を安くする・失敗しないための5つのコツ

屋根修理にはまとまった費用がかかるため、できるだけ賢く、そして失敗なく進めたいものです。ここでは、修理費用を適正な価格に抑え、満足のいく結果を得るための具体的なコツを5つご紹介します。

1. 複数の業者から相見積もりを取る

これは最も基本的かつ重要なコツです。1社だけの見積もりでは、その価格や工事内容が適正なのか判断できません。最低でも3社程度の専門業者から見積もり(相見積もり)を取りましょう。複数の見積もりを比較することで、ご自宅の修理における費用相場が見えてきます。また、各社の提案内容や担当者の対応を比較することで、信頼できる業者を見極めることにも繋がります。一括見積もりサイトを利用すると、一度の入力で複数の業者に依頼できるため、手間を省くことができます。

2. 火災保険の適用を検討する

屋根の破損原因が、台風、強風、雪、雹(ひょう)などの自然災害である場合、ご加入の火災保険(住宅総合保険)が適用できる可能性があります。保険が適用されれば、修理費用の一部または全額が保険金で賄われるため、自己負担を大幅に軽減できます。ただし、経年劣化による破損は対象外です。まずは、ご自身の保険契約内容を確認し、「風災・雹災・雪災」の補償が含まれているかチェックしましょう。保険申請には、被害状況の写真や業者からの見積書が必要になります。保険が使えるかもしれないと思ったら、まずは業者に相談し、その旨を伝えて現地調査を依頼するのがスムーズです。「保険を使えば無料で修理できる」と安易に勧誘してくる業者には注意が必要ですが、知識のある優良業者であれば、適切な申請サポートをしてくれます。

3. 自治体の補助金・助成金制度を調べる

お住まいの自治体によっては、住宅リフォームに関する補助金や助成金制度を用意している場合があります。特に、耐震性の向上を目的とした屋根の軽量化(重い瓦から軽い金属屋根への葺き替えなど)や、省エネ性能の向上を目的とした遮熱塗料の使用などが対象になることが多いです。制度の有無や条件、申請期間は自治体によって様々ですので、「お住まいの市区町村名 + 屋根修理 補助金」などのキーワードで検索してみるか、自治体の窓口に問い合わせてみましょう。適用できれば数万円から数十万円の補助が受けられる可能性があり、大きなメリットとなります。

4. 定期的なメンテナンスで大規模修繕を防ぐ

これは費用を「安くする」というより「高額にしない」ための長期的な視点です。雨漏りが発生したり、瓦が飛散したりといった目に見える被害が出てから慌てて修理すると、下地まで傷んでいて大規模な工事が必要になるケースが少なくありません。年に1〜2回、地上から双眼鏡などを使って屋根全体を眺め、「瓦のズレや割れはないか」「棟板金が浮いていないか」「コケやカビが異常に繁殖していないか」などをチェックするだけでも、劣化のサインを早期に発見できます。そして、10年に一度程度は専門家による点検を依頼し、適切な時期に塗装などのメンテナンスを行うことが、結果的に葺き替えなどの高額な工事を先延ばしにし、トータルの修繕費用を抑えることに繋がります。

5. 外壁塗装など他のリフォームと同時に行う

もし、近い将来に外壁塗装も検討しているのであれば、屋根修理と同時に行うことでトータルコストを抑えられる可能性があります。なぜなら、屋根修理でも外壁塗装でも、多くの場合「足場の設置」が必要になるからです。実データで見ると、外壁塗装に屋根塗装を足した場合の平均差額は15.5万円です(屋根+外壁142.5万円 − 外壁のみ127万円/ソーラーパートナーズ成約774件)。屋根単体で別の年に頼めば、足場をもう一度組むことになります。同時にやれば、屋根の工事が実質15.5万円の上乗せで収まっている——これがセットで頼まれる理由です。

出典:ホームプロ「屋根塗装・瓦リフォーム費用相場」(データ4,779件を元にした集計)/株式会社ソーラーパートナーズ「【2026年最新版】外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査結果」(成約データ774件・調査期間2025年3月1日〜2026年2月28日)。いずれも2026年9月4日確認。推定の相場ではなく、実際の工事データの集計です。

業者によってはセット割引を提供している場合もあるため、相見積もりの際に相談してみると良いでしょう。

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【症状別】自分でできる応急処置と修理依頼の判断基準

屋根に異常を発見したとき、パニックにならず冷静に対処することが大切です。ここでは、代表的な症状ごとに、ご自身でできる応急処置と、専門業者に修理を依頼すべき判断基準について解説します。ただし、最も重要なことは「危険な場合は非常に自分で屋根に登らない」ことです。

症状1:雨漏り

症状2:瓦のズレ・割れ・落下

症状3:棟板金の浮き・釘の抜け

要注意!悪質な屋根修理業者・便乗商法の手口と見分け方

施主様の不安な気持ちに付け込み、不当に高額な契約を結ばせようとする悪質な業者が残念ながら存在します。大切な資産であるご自宅と、修理費用を守るため、悪質業者の典型的な手口と、信頼できる優良業者の見分け方を知っておきましょう。

悪質業者の典型的な手口

信頼できる優良業者の見分け方

万が一、訪問販売などで強引に契約してしまった場合でも、契約書面を受け取った日から8日以内であれば、無条件で契約を解除できる「クーリング・オフ制度」が利用できます。困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センターに相談しましょう。

その見積もりが妥当かを、公的な単価から逆算する

相場を並べても「自分の見積もりが高いのか」は分かりません。判断の土台になる数字が一つだけ公表されています。国土交通省の公共工事設計労務単価——職種ごとの1日あたりの人件費を、国が毎年調査して決めているものです。

令和8年3月から適用されている東京地区の値のうち、この工事に関係する職種です。

屋根工事は板金工と大工が中心です。屋根ふき工には単価の設定がなく、実務では板金工や大工の単価が使われます。

この数字の正しい使い方(と、誤解しやすい点)

これは請求額ではありません。公共工事を積算するための単価であって、民間のリフォーム工事の見積もりがこの金額になるわけではありません。国土交通省自身が、単価の性格についてこう明記しています。

公共工事設計労務単価には、事業主が負担すべき人件費(必要経費分)は含まれていません。よって、下請代金に必要経費分を計上しない、又は下請代金から値引くことは不当行為です。

つまりこの単価は職人本人に渡る日額に相当するもので、会社の経費や利益は別に乗ります。見積書の人件費がこの数字を大きく下回っていたら、人数か日数を削っているか、単価を無理に圧縮している可能性を疑ってください。安さの理由が「うちは職人を安く使っている」なら、仕上がりに跳ね返ります。

単価は上がり続けています。国交省の発表によれば、令和8年3月からの改定は「全国全職種単純平均で前年度比4.5%引き上げられる」もので、平成25年度の改定から「14年連続の引き上げ」。「全国全職種加重平均値が25,834円となり、初めて25,000円を超えました」。数年前の相場記事の金額をそのまま参考にすると、人件費のぶんだけ実際より安く見積もることになります。

出典:国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」/東京都財務局「公共工事設計労務単価〔令和8年3月〕」(2026-09-07 確認)

見積もりを取る前に、築年数を確認する

屋根の修理は金額が大きいので、請求先を間違えると損の桁が変わります。

住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)第94条第1項は、こう定めています。

住宅を新築する建設工事の請負契約……においては、請負人は、注文者に引き渡した時から十年間、住宅のうち構造耐力上主要な部分又は雨水の浸入を防止する部分として政令で定めるもの……の瑕疵について……担保の責任を負う。

「雨水の浸入を防止する部分」が条文に名指しで入っています。屋根、外壁、開口部の防水など、雨水を止める役割の部分です。新築の引渡しから10年以内なら、原則として建てた業者に無償で直させる話で、相場を比べる場面ではありません。建売やマンションを買った場合は第95条第1項が適用され、請求先が施工業者ではなく売主になります。

そして両方の条文に第2項が付いています。第94条第2項が「前項の規定に反する特約で注文者に不利なものは、無効とする」、第95条第2項が「前項の規定に反する特約で買主に不利なものは、無効とする」。契約書に「保証は5年まで」「この部位は対象外」と書いてあっても、10年より不利にする部分は効力を持ちません。断られたら、契約書の文言ではなく条文を根拠に申し入れてください。

屋根は「構造耐力上主要な部分」にも「雨水の浸入を防止する部分」にもかかりうる部位です。該当するか迷ったら、まず建てた業者に確認を入れてください。

出典:e-Gov法令検索「住宅の品質確保の促進等に関する法律」第94条・第95条(2026-09-07 確認)

屋根修理に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、屋根修理を検討する際に多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。

Q1. 修理中、家での生活はどうなりますか?

A. 基本的には、工事期間中も普段通りご自宅で生活していただくことが可能です。ただし、工事中は日中にハンマーの音や電動工具の音などが発生します。また、屋根塗装の場合は、塗料の種類によって臭いが気になることもあります。足場の設置により、窓が開けにくくなったり、日当たりが悪くなったりすることもあります。事前に業者から工程表をもらい、いつ頃どのような作業が行われるのかを把握しておくと、安心して過ごせるでしょう。

Q2. ご近所への挨拶は必要ですか?

A. 必須ではありませんが、工事を円滑に進め、良好なご近所関係を保つために、挨拶しておくことを強くおすすめします。工事車両の出入りや駐車、作業音、塗料の飛散の可能性など、少なからずご迷惑をおかけすることがあるためです。多くの優良業者は、着工前にタオルや洗剤などの粗品を持って挨拶回りをしてくれますが、それに加えて施主様からも「工事中はご迷惑をおかけします」と一言お声がけしておくと、より丁寧な印象を与え、トラブルを未然に防ぐことに繋がります。

Q3. 屋根修理の工事期間はどれくらいですか?

A. 工事の規模や内容、天候によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

屋根工事は天候に左右されやすく、特に雨や強風の日は作業ができません。そのため、梅雨の時期や台風シーズンは工期が延びる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

Q4. 相見積もりを取る際の注意点はありますか?

A. 最も重要なのは「価格の安さだけで業者を決めない」ことです。極端に安い見積もりは、必要な工程を省いたり、質の低い材料を使ったりする「手抜き工事」に繋がるリスクがあります。見積もりを比較する際は、総額だけでなく、工事内容、使用する材料のグレード、各項目の単価、保証内容などを総合的に判断しましょう。また、正確に比較するため、各社に「同じ条件」(例:「スレート屋根のひび割れを修理したい」「ガルバリウム鋼板でカバー工法をしたい」など)を伝えて見積もりを依頼することが大切です。業者を断る際は、電話かメールで「検討の結果、今回は他社にお願いすることにしました」と一報入れるのがマナーです。

Q5. アスベストが含まれている屋根の場合、費用は高くなりますか?

A. はい、高くなる可能性が非常に高いです。2004年(平成16年)以前に製造されたスレート屋根(コロニアル、カラーベストなど)には、アスベスト(石綿)が含まれていることがあります。アスベスト含有屋根材の葺き替え工事や、高圧洗浄を伴う塗装工事を行う場合、アスベストを飛散させないための特別な措置(作業場の隔離、防護服の着用など)や、法令に則った特別な処分方法が必要となります。これらの対策費用や専門の処分費用が上乗せされるため、通常の工事よりも費用は割高になります。カバー工法であれば、既存の屋根を撤去しないため、アスベスト関連の追加費用を抑えることができます。

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まとめ:屋根の異常を感じたら早めの専門家相談が重要

今回は、屋根修理の費用相場から、費用の内訳、価格が変動する要因、そして費用を抑えて失敗しないためのコツまで、幅広く解説しました。

屋根の修理は、屋根塗装・瓦リフォームの中心価格帯が50〜100万円(ホームプロ・4,779件の集計)という規模のリフォームです。しかし、雨漏りや瓦のズレといった異常を放置してしまうと、建物の内部構造にまでダメージが及び、さらに大規模で高額な修理が必要になるだけでなく、住まいの資産価値そのものを大きく損なうことになりかねません。

大切なのは、屋根の異常に気づいた時点で、できるだけ早く専門家に相談することです。そして、1社だけでなく複数の信頼できる業者から見積もりを取り、ご自宅の状況に最適な工事内容と、その適正な価格を見極めることが、後悔のない屋根修理に繋がります。

この記事で紹介した火災保険や補助金の活用、相見積もりのポイントなどを参考に、ぜひ納得のいく業者選びと修理計画を進めてください。この記事が、屋根のことで不安を抱えている皆様の、適切な判断の一助となれば幸いです。

出典:ホームプロ「屋根塗装・瓦リフォーム費用相場」(データ4,779件を元にした集計)/株式会社ソーラーパートナーズ「【2026年最新版】外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査結果」(成約データ774件・調査期間2025年3月1日〜2026年2月28日)。いずれも2026年9月4日確認。推定の相場ではなく、実際の工事データの集計です。

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※ 記載の費用はいずれも目安です。建物の状態・地域・時期により変動するため、正確な金額は必ず複数社の見積もりで確認してください。