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FIG.140 — 屋根・雨漏り

屋根塗装の費用相場2026|30坪の目安・塗料別単価・安くするコツ

公開 2026-07-23|更新 2026-09-07|修繕ナビ編集部

屋根塗装は、色あせ・コケ・チョーキング(触ると白い粉)が出てきたら検討どき。公表されている相場はスレート屋根で30平米あたり135,000〜240,000円(くらしのマーケット)。屋根と外壁を同時に塗った成約454件の平均は142.5万円(ソーラーパートナーズ)です。この記事では、坪数・塗料別の相場と、費用を抑えるコツを解説します。

費用の内訳をもう少し細かく見るならガルバリウム鋼板屋根の費用相場2026、トタン屋根の修理費用相場、屋根修理の費用相場はいくらです。

出典: くらしのマーケット「屋根塗装の相場」/ソーラーパートナーズ「外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査」(成約774件)/いずれも2026年9月4日確認。

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費用は依頼先で大きく変わります。相場の確認は、無料でできる複数社見積もりの比較が近道です。

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屋根塗装の費用相場(公表されている数字だけ)

推定の相場ではなく、公表されている額をそのまま並べます。

内容公表されている額(税込)出所
屋根塗装(スレート)30平米あたり135,000〜240,000円(1平米あたり4,500〜8,000円)くらしのマーケット
屋根塗装・瓦リフォーム全般中心価格帯50〜100万円(事例4,779件の集計)ホームプロ
屋根+外壁の塗装(同時施工)成約平均142.5万円。最も多い帯は125〜149万円で33.7%(454件)ソーラーパートナーズ
(参考)外壁のみの塗装成約平均127万円(320件)ソーラーパートナーズ
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屋根と外壁を同時にやると「80〜120万円」と書いている記事をよく見ますが、成約データで最も多い帯は125〜149万円です。低いほうの数字を頭に入れて見積もりを見ると、相場どおりの142万円の見積もりを「高すぎる」と誤解して断ってしまいます。ここは低く見積もらないでください。

屋根だけを先にやるか、外壁と一緒にやるかは、差額15.5万円(142.5万−127万)で考えると決めやすくなります。外壁塗装をどのみちやるなら、屋根を足すのに増える額は平均でこれだけです。別の年に分けると、足場をもう一度組むことになります。

出典: くらしのマーケット「屋根塗装の相場」/「屋根修理の相場」/ホームプロ「屋根塗装・瓦リフォームの費用と相場」(事例4,779件の集計)/ソーラーパートナーズ「外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査」(成約774件/2025年3月〜2026年2月)/いずれも2026年9月4日確認。1平米あたりの額は135,000÷30、240,000÷30で計算しています。

塗料グレード別の耐久

塗料特徴
ウレタン安価・耐久はやや短め
シリコンコスパ良く最も普及
フッ素高耐久・長持ち
無機最高クラスの耐久

グレード別の㎡単価は、この記事では書きません。塗料メーカーが公表しているのは製品ごとの価格(缶単位)で、㎡単価にするには「1缶で何㎡塗れるか」「何回塗るか」という前提をこちらで置く必要があります。前提しだいで大きく動く数字なので、目安として並べても比較の役に立ちません。

見積書で見るのは、塗料名・メーカー名・㎡単価・塗り回数の4点です。製品名さえ書いてあれば、メーカーのサイトで耐用年数も仕様も自分で確かめられます。「シリコン塗装 一式」では、どの製品を何回塗るのかがまだ決まっていません。

迷ったらコスパの良いシリコンが無難。長く住むなら初期費用は上がってもフッ素・無機で塗り替え回数を減らすほうがトータルで得なこともあります。遮熱・防汚などの機能性塗料も選択肢です。

費用が変わる主な要因

同じ「30坪」でも、次の条件で総額は大きく上下します。見積もりを比べるときは、この点が反映されているかを確認しましょう。

要因費用への影響(目安)
屋根の面積・階数面積が広い・3階建ては足場や塗料が増え割高に
屋根の勾配急勾配は屋根足場が別途必要になり数万円〜加算されることも
屋根材の種類スレートは標準的、金属・トタンはケレンやサビ止めで変動
劣化・下地補修割れ・欠け・雨漏りの補修が加わると数万円〜数十万円増
足場足場代だけを公表している会社は見つかりませんでした。「足場 ◯◯㎡ × ◯◯円」と面積と単価で書かれているかを見てください。外壁と同時なら1回で共用できます
立地・時期搬入しにくい狭小地や繁忙期は割高になりやすい

屋根材別の注意点

屋根材別の㎡単価も公表値が見つからないため書きません。相場が公表されているのはスレートだけで、くらしのマーケットの30平米135,000〜240,000円(1平米あたり4,500〜8,000円)です。他の屋根材は、下地の状態と下地処理の量で変わるため、現地を見てもらってください。

屋根材注意点
スレート(カラーベスト等)縁切りが必要。最も一般的で、相場が公表されているのもこれ
セメント瓦・モニエル瓦下地の状態で費用が変わりやすい。モニエル瓦は表面の層を落とす手間が余分にかかる
金属(ガルバリウム)ケレン(サビ落とし)とサビ止めが前提。ここを省くとすぐ再発する
トタンサビが進むと塗装では止まらず、板金の交換が必要になる

なお日本瓦(陶器・粘土瓦)は基本的に塗装不要で、割れ・ズレの補修や漆喰の詰め直しが中心になります。塗装をすすめられた場合は本当に必要か確認しましょう。

出典: くらしのマーケット「屋根塗装の相場」/ソーラーパートナーズ「外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査」(成約774件)/いずれも2026年9月4日確認。

費用を抑えるコツ

塗装の工程と工期の目安

屋根塗装は高圧洗浄→下地補修→下塗り→中塗り→上塗りの順で、中塗り・上塗りを含めた3回塗りが標準です。工期は天候にもよりますがおおむね5〜10日が目安。各工程で乾燥時間が必要なため、極端に短い日程は塗り重ね不足のサインになり得ます。

悪質業者の見分け方

不安なときは複数社に現地調査を依頼し、内訳・使用塗料・保証内容を書面で比較すると失敗を防ぎやすくなります。

訪ねてくる「点検商法」に注意

屋根は住んでいる本人がいちばん見えない場所です。そこを突いた訪問販売のトラブルが実際に増えていて、国民生活センターに寄せられた屋根工事の点検商法の相談は、2018年度の923件から2022年度には2,885件へと約3倍になりました。点検商法全体では2025年に19,696件の相談が寄せられています。

典型的なのは「ご自宅の屋根が傷んでいる」「このままでは雨漏りする可能性がある」と不安をあおって、その場で契約させるやり方です。屋根に上がった業者が割れた瓦の写真を見せてきても、その割れがいつ付いたものかを施主は確認できません。ここが他のリフォームと決定的に違う点です。

出典:国民生活センター「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています」(2023年10月11日公表)、「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」(相談件数)

屋根塗装のサイン(こんな症状が出たら)

スレート屋根はおおむね築10年前後が塗り替えの目安。劣化を放置すると塗装では対応できず、カバー工法・葺き替えになり費用が跳ね上がります。

スレート屋根で重要な「縁切り」

スレート屋根の塗装では、塗料で塞がった屋根材の隙間に雨水がたまらないよう、「縁切り」(タスペーサー挿入)で排水経路を確保する工程が重要です。これを省くと雨漏り・内部結露の原因になります。見積もりに縁切り(タスペーサー)が含まれるか必ず確認しましょう。

塗装・カバー工法・葺き替えの比較

工法公表されている額向いているケース
塗装スレート30平米あたり135,000〜240,000円(くらしのマーケット)劣化が軽〜中程度で下地が健全
カバー工法(重ね葺き)公表値が見つかりませんでした塗装では対応しにくいが下地は使える
葺き替え1階床面積30平米あたり354,000〜600,000円(くらしのマーケット)。1階50㎡なら590,000〜1,000,000円下地まで傷み・雨漏りがある

カバー工法を選ぶときに、金額より先に確かめることがあります。カバー工法は既存の屋根を残したまま上に新しい屋根材を重ねるので、屋根は必ず重くなります。「地震に備えて屋根を軽くしたい」という目的なら、カバー工法では逆方向で、古い屋根を降ろす葺き替えでないと意味がありません。目的が雨漏りを止めることなのか、屋根を軽くすることなのかで、選ぶ工法が変わります。

劣化が進むほど選択肢は塗装から葺き替えへ移り、費用も上がります。早めの点検が結果的に総額を抑えることにつながります。

出典: くらしのマーケット「屋根塗装の相場」/「屋根修理の相場」/ホームプロ「屋根塗装・瓦リフォームの費用と相場」(事例4,779件の集計)/ソーラーパートナーズ「外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査」(成約774件/2025年3月〜2026年2月)/いずれも2026年9月4日確認。1平米あたりの額は135,000÷30、240,000÷30で計算しています。

火災保険が使えるケース・使えないケース

台風・強風・飛来物で屋根が壊れた場合は、火災保険の風災補償の対象になることがあります。一方で経年劣化は対象外です。日本損害保険協会も「自然の消耗もしくは劣化または性質によるさびなどによって生じた損害はお支払いの対象とはなりません」と明記しています。色あせ・チョーキング・コケといった塗り替えのサインは、保険ではなく自費の工事になります。この線引きを先に知っておくと、業者の説明が正しいかどうかを自分で判断できます。

期限もあります。保険金を請求する権利は3年で時効になります(保険法第95条)。逆に言えば、数年前の台風で傷んだままの箇所も、3年以内なら請求できる可能性があります。被害に気づいたら、直す前に日付の分かる写真を撮っておいてください。修理してしまうと、何がどう壊れていたかを示す材料が無くなります。

「保険金で自己負担なく直せます」と言われたら

保険の申請代行をうたう業者とのトラブルが起きています。日本損害保険協会は、「完全成功報酬型」として保険金の30%を請求される契約や、解約しようとすると高額な解約手数料を求められる例を挙げて注意を呼びかけています。書面をすべて業者が持ち帰ってしまい、何に署名したか手元に残らない、という形も報告されています。

保険が使えるかどうかを判断するのは保険会社です。業者と契約する前に、自分が契約している損害保険会社か代理店に直接聞くのがいちばん確実で、費用もかかりません。なお、経年劣化を災害による損害と偽って請求することは保険金詐欺にあたります。「保険で無料になる」と持ちかけられた時点で、いったん止まってください。

出典:日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意」、「損害保険Q&A 保険金の請求について」(請求権の時効)

補助金・助成金は使えるのか

結論から言うと、国の補助金で屋根塗装そのものを賄うのは難しいです。国の「住宅省エネ2026キャンペーン」は、躯体(床・壁・天井)の断熱改修、窓など開口部の断熱改修、高効率給湯器の設置が対象で、屋根や外壁の塗装は対象工事として挙げられていません。遮熱塗料も同じです。「補助金が使えます」と塗装業者に言われたら、どの制度のどの区分なのかを聞いてください。

可能性があるのは自治体の住宅リフォーム助成です。ただし内容も金額も自治体ごとにまったく違い、年度ごとの予算枠があるため受付が早期に終わることもあります。市区町村名と「住宅リフォーム 助成」で検索し、自治体の公式ページの数字を見てください。まとめサイトの情報は年度が古いまま残っていることがあります。

出典:国土交通省ほか「住宅省エネ2026キャンペーン」(対象工事)

よくある質問

Q. 屋根塗装の時期の目安は?

スレートならおおむね10年前後が塗り替えの目安。コケ・色あせ・チョーキングがサインです。

Q. 塗装できない屋根もある?

劣化が激しい場合や一部の屋根材は、塗装よりカバー工法・葺き替えが適することがあります。診断で判断してもらいましょう。

Q. DIYで屋根塗装はできる?

高所作業で転落の危険が大きく、縁切りや塗布量の管理も難しいため、一般にはおすすめしません。足場や下地処理も必要で、仕上がりと安全面から専門業者に依頼するのが無難です。

Q. 火災保険は使える?

台風・強風・飛来物などの自然災害による破損は対象になることがありますが、経年劣化は対象外です。請求権の時効は3年(保険法第95条)。詳しくは上の「火災保険が使えるケース・使えないケース」を参照してください。

Q. 助成金はある?

国の住宅省エネ2026キャンペーンは断熱改修・窓・給湯器が対象で、屋根塗装そのものは対象に挙げられていません。可能性があるのは自治体の住宅リフォーム助成です。詳しくは上の「補助金・助成金は使えるのか」を参照してください。

費用の扱いについて(2026-07-23時点)
本記事の費用は各社情報をもとにした一般的な目安です。坪数・塗料・屋根材・劣化状況により変わります。面積・グレード・設置環境・地域・時期で変わるため、契約前に必ず複数社の現地見積もりでご確認ください。(参考:屋根madoguchi/リショップナビ 等)
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※ 記載の費用はいずれも目安です。建物の状態・地域・時期により変動するため、正確な金額は必ず複数社の見積もりで確認してください。