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光回線の「悪質業者一覧」は存在しない|相談8,491件の実数と、8日以内なら合意なく解約できる制度

公開 2026-08-27|修繕ナビ編集部

「光回線 悪質業者一覧」で探しても、そういう一覧は公的にも民間にも存在しません。総務省が事業者名を公表するのは業務改善命令などを出したときだけで、名簿の形にはなっていません。

ただし、一覧より役に立つものがあります。結論を先に書きます。光回線には、契約書面を受け取ってから8日以内なら、事業者の合意なしに解約できる制度があります。これは携帯やネット回線だけの制度で、業者を見分けられなくても後から抜けられます。

相談は増えている——国民生活センターの実数

2026年7月1日に国民生活センターが公表した、光回線サービスに関する相談件数です。

年度相談件数
2021年度6,355件
2022年度4,899件
2023年度5,627件
2024年度6,862件
2025年度8,491件
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2022年度を底に3年連続で増えています。同じ資料から、誰がどこで捕まっているかも分かります。

項目数字
販売形態でいちばん多いもの電話勧誘販売が57.2%
契約当事者の平均年齢60.3歳
70歳以上が占める割合2021〜2025年度で30.1〜33.5%

訪問ではなく電話が6割近い、というのがこの分野の特徴です。玄関先で身分証を求める、という防ぎ方が効きません。電話は相手の顔も書面も見えないまま話が進みます。

実際に報告されている言い回しと、事実

公表資料に挙がっている相談事例を、言い回しの形に整理しました。

言われること実際
「今お使いの回線の手続きです」契約中の事業者の手続きだと思ったら、別の事業者との契約になっていた
「今の回線が使えなくなるので乗り換えが必要です」そのような事実はなかった
「安くなります」覚えのないオプションが付いていてかえって高くなった
口頭だけで説明された説明書面が交付されていなかった

共通しているのは「今の契約先だと思わせる」ことです。ここを外せば大半は止まります。電話を受けたら、まず事業者名とサービス名を名乗らせて、書き取ってください。正規の勧誘なら答えます。答えない・はぐらかす時点で終わりです。

8日以内なら、理由なく抜けられる(初期契約解除制度)

電気通信事業法には、光回線などを対象にした初期契約解除制度があります。総務省の説明です。

項目内容
期間契約書を受け取ってから8日以内
事業者の合意不要。一方的に解約できる
理由不要
支払う必要があるものサービス利用料(日割)/事務手数料(3,300円前後)/工事費用(固定回線のみ、最高27,500円)など
端末初期契約解除では、端末の購入はキャンセルできない場合が多い

ここは誤解されやすいところです。「無料で全部なかったことにできる」制度ではありません。工事が入っていれば工事費は最高27,500円まで請求され得ます。それでも、何十か月の違約金を抱えるより桁が小さい。おかしいと思ったら、8日を過ぎる前に動くかどうかで金額が変わります。

大手3社など一部の事業者は、初期契約解除に代えて確認措置を採っています。こちらは電波状況が不十分だった場合や説明が不十分だった場合に限られる代わりに、端末も含めて解約できます。自分の契約がどちらなのかは契約書面に書かれています。

訪問で来た場合は、特定商取引法も使える

電話ではなく訪問だった場合、特定商取引法のルールが重なります。

ルール内容
氏名等の明示義務勧誘に先立って事業者名・勧誘目的であること・商品の種類を告げなければならない
再勧誘の禁止契約しない意思を示したら、その場での勧誘継続も、後日の再勧誘も禁止
禁止行為事実と異なることを告げる/故意に事実を告げない/威迫して困惑させる

「今の回線が使えなくなる」は、事実でなければ不実告知にあたります。相手が違法行為をしている以上、こちらが遠慮する理由はありません。

電話を受けたときの手順

順番やること
1事業者名とサービス名を名乗らせて書き取る。連絡先も聞く
2「今の契約先か」を自分で確かめる。今契約している会社に自分からかけ直す
3その日のうちに契約しない。口頭説明だけで決めない
4説明書面と契約書面は別物。契約書面が届いた日を記録する
5契約書面の到着から8日以内なら初期契約解除が使える
6不安なら188に電話する

2の「自分からかけ直す」が効きます。相手が名乗った番号ではなく、請求書や公式サイトに載っている番号にかけてください。

迷ったら188に電話する

消費者ホットライン188(局番なし)は、最寄りの消費生活センターにつないでくれる全国共通の番号です。契約前でも相談できます。「これは今の契約先なのか」の段階で使ってかまいません。

乗り換えそのものは悪いことではない

ここまで書きましたが、光回線の乗り換え自体は普通の選択です。特に電力会社系の独自回線は提供エリアが限られる代わりに、料金と速度の条件が良いことがあります。問題なのは乗り換えではなく、向こうからかかってきた電話でその日に決めることです。自分で調べて、自分から申し込めば、この記事の話は全部関係なくなります。

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まとめ

「悪質業者一覧」は存在しませんが、代わりになるものは揃っています。電話勧誘が57.2%を占める。相手に事業者名を名乗らせる。今の契約先かどうかは自分からかけ直して確かめる。その日に契約しない。契約書面から8日以内なら、事業者の合意なく解約できる。この5つで、一覧がなくても身を守れます。

出典

この記事の数字と制度の内容は、次の公的な資料に基づいています。制度は変わることがあるため、判断が必要な場面では最新の情報をご確認ください。

内容出典
光回線サービスの相談件数(2021〜2025年度)・電話勧誘販売57.2%・平均年齢60.3歳・70歳以上の割合・相談事例国民生活センター「光回線サービスの電話勧誘トラブルが増えています!」(2026年7月1日公表)(2026年8月27日確認)
初期契約解除制度の期間・事業者の合意の要否・支払う費用・確認措置との違い総務省「『初期契約解除』ってなに?」(2026年8月27日確認)
電気通信事業法の消費者保護ルール(書面交付義務・初期契約解除制度・不実告知等の禁止・勧誘継続行為の禁止)総務省 電気通信消費者情報コーナー「消費者保護ルール」(2026年8月27日確認)
特定商取引法の訪問販売のルール(氏名等の明示義務・再勧誘の禁止・禁止行為)消費者庁「特定商取引法ガイド/訪問販売」(2026年8月27日確認)
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