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FIG.17 — リフォーム全般

マンションリフォームの費用相場|箇所別の目安

公開 2026-07-13|更新 2026-09-07|修繕ナビ編集部

マンションリフォームは、戸建てと違い「専有部分のみ工事可能」「管理規約の制約がある」のが特徴です。ホームプロが事例1,597件を集計したマンションのスケルトンリフォームの中心価格帯は600〜700万円です(2026年9月4日確認)。この記事では、マンションリフォームの費用相場と、戸建てにはない注意点まで解説します。

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費用は依頼先で大きく変わります。相場の確認は、無料でできる複数社見積もりの比較が近道です。

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マンションリフォームの費用相場(事例の集計値)

推定の幅ではなく、実際の事例を集計した「中心価格帯」を並べます。

工事内容中心価格帯集計件数
マンションのスケルトンリフォーム600〜700万円1,597件
リノベーションリフォーム500〜750万円750件
キッチン・台所100〜150万円16,034件
浴室・ユニットバス100〜120万円13,951件
トイレ30〜40万円13,936件
洗面所・脱衣所20〜30万円11,122件
リビング・居間100〜150万円9,370件
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出典:特定商取引に関する法律(e-Gov法令検索)(2026-09-07 確認)

出典: ホームプロ「リフォーム費用と相場」各カテゴリページ(キッチン/浴室/トイレ/洗面所/リビング/外壁/屋根/全面/スケルトン/中古)/いずれも2026年9月4日確認。各ページに「データN件を元に集計」と「中心価格帯」が明記されています。推定の相場ではなく事例の集計値です。

「中心価格帯」は、多くの事例が収まっている帯であって、上限でも下限でもありません。設備のグレードを上げれば超えますし、部分的な工事なら下回ります。この帯から大きく外れた見積もりが出てきたときに、「なぜこの家はここから外れるのか」を聞くための基準として使ってください。

スケルトンの中心が600〜700万円だという点は、覚えておく価値があります。「マンションの全面リノベは500万〜1,500万円」という書き方をよく見ますが、それでは幅が3倍あって、自分の見積もりが高いのか安いのか判断できません。事例1,597件が集まっているのは600〜700万円の100万円幅です。

費用の内訳(工事費・材料費・諸経費)

見積書は本体工事費だけでなく、養生費や諸経費まで含めて確認すると、総額のイメージがつかみやすくなります。

ただし、内訳ごとの金額を公表しているところは見つかりませんでした。そのため、この記事では項目別の目安額を書きません。公表されているのは総額の中心価格帯だけです。

代わりに、見積書に項目として立っているかどうかを確認するためのチェックリストとして使ってください。下の6つが「一式」にまとめられていたら、それぞれいくらかを聞いてください。

マンションは共用廊下やエレベーターの養生が必要な分、戸建てより養生費や諸経費の割合がやや高くなる傾向があります。

広さ別の費用は公表されていません

「50㎡台なら◯◯万円、60㎡台なら◯◯万円」という広さ別の一覧をよく見かけますが、広さ別に集計した数字を公表しているところは見つかりませんでした。そのため、この記事では広さ別の表を載せません。

公表されているのは、マンションのスケルトンリフォーム全体で600〜700万円(1,597件)という1本の帯だけです。ここには50㎡の部屋も80㎡の部屋も混ざっています。

広さで割り算したくなりますが、そこは慎重に。マンションのリノベーションでは、キッチン・浴室・トイレという面積に比例しない設備が費用のかなりの部分を占めます。60㎡が70㎡になっても、キッチンが1.2倍の値段になるわけではありません。増えるのは床と壁の面積分だけです。広さが1.2倍だから費用も1.2倍、という計算は成り立ちません。

設備グレードや配管移動の有無でも差が出ます。特に水回りの位置を動かすかどうかは、金額に大きく効きます。マンションは床下に配管を通す余裕が限られていて、排水の勾配が取れないと位置を動かせないこともあります。見積もりの前に、水回りを動かすつもりがあるかどうかを伝えてください。

出典: ホームプロ「リフォーム費用と相場」各カテゴリページ(キッチン/浴室/トイレ/洗面所/リビング/外壁/屋根/全面/スケルトン/中古)/いずれも2026年9月4日確認。各ページに「データN件を元に集計」と「中心価格帯」が明記されています。推定の相場ではなく事例の集計値です。

専有部分と共用部分

リフォームできるのは専有部分(室内)のみ。玄関ドアの外側・窓サッシ・バルコニー・共用配管などは共用部分で、原則手を加えられません(内窓の設置は専有側で可能なことが多い)。間取り変更も、コンクリートの構造壁は撤去できません。

管理規約の確認は必須

工事前に管理規約でフローリングの遮音等級・工事可能な時間・事前申請の要否を必ず確認します。特に床材は下階への音対策で等級が指定されていることが多く、規約違反はトラブルの原因になります。工事内容を管理組合に届け出るのが一般的です。

費用が変動する主な要因

マンションリフォームは同じ面積でも条件によって費用相場の目安が変わります。見積もり時は次の点を確認しておくと安心です。

工事の進め方

現地調査→プラン・見積もり→管理組合への申請→近隣挨拶→着工、が基本の流れ。搬入経路(エレベーター・共用廊下の養生)も必要です。実績のある業者はこの段取りに慣れています。

工事期間の目安

着工から完了までの期間は工事範囲によって変わります。仮住まいの検討にも関わるため、早めに確認しておきましょう。

工事内容工事期間の目安
クロス・床の内装リフォーム3日〜1週間程度
水回り1箇所の交換1〜2週間程度
間取り変更を含むリフォーム1〜2ヶ月程度
全面リノベーション(スケルトン)2〜3ヶ月程度

費用を抑えるコツ

費用相場の目安を踏まえたうえで、次のような工夫でコストを調整できる場合があります。

失敗しない業者選び

見積書が妥当かどうかは、公的な窓口で確認できます。公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)の住宅相談統計年報2023によると、2022年度の電話相談は新規35,772件、うちリフォーム相談は12,243件で前年度比10.8%増でした。同センターはリフォーム見積チェックサービスを設けており、2022年度の受付は471件。相談内容の内訳は「単価や合計金額の適正性」が93.1%、「工事内容の適切性」が89.8%を占めています。つまり、金額が妥当か自分で判断できずに困る人がほとんどだということです。相見積もりで迷ったら、契約前に第三者の窓口を挟むという手があります。数字は2022年度時点のものです。

出典:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅相談統計年報2023」(2022年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析・PDF)(2026年9月1日確認)

マンションリフォームの実績が豊富か、管理規約対応・近隣配慮に慣れているかが重要です。同条件で2〜3社の相見積もりを取り、工事範囲と諸経費を比較しましょう。

悪質業者を見分けるポイント

訪問営業などをきっかけに契約を急がされるケースもあります。次のような対応が見られる場合は、契約前に一度立ち止まって検討しましょう。

気になる点があれば、契約前に複数社の見積もりと工事内容を比べて、説明が明確な業者を選ぶと安心です。

業者を国の登録制度で絞り、困ったら公的窓口に相談する

マンションは管理規約の制約があるぶん、施工に慣れた業者かどうかで進み方が変わります。

国土交通省が運用している住宅リフォーム事業者団体登録制度があります。告示にもとづく制度で、「告示公布・施行平成26年9月1日、一部改正令和2年12月23日」。狙いは国交省の説明のとおりです。「要件を満たす住宅リフォーム事業者団体を国が登録・公表することにより……消費者が住宅リフォーム事業者の選択の際の判断材料とできる」。

注意点は、登録されるのは「事業者」ではなく「団体」だということです。国が個々の工務店を審査しているわけではありません。したがって「登録団体の会員である」は品質の保証ではなく、所属と連絡先がはっきりしているという意味の絞り込みとして使ってください。それでも、名乗るだけの業者と、団体に所属して名簿に載っている業者では追跡可能性がまるで違います。

契約前でも使える相談窓口

同じページで住まいるダイヤルが案内されています。電話番号は0570-016-100(ナビダイヤル。一部のIP電話からは03-3556-5147)、相談時間は10時〜17時(土日祝休日・年末年始を除く)。契約後のトラブルだけでなく、契約前の「これは妥当な金額か」でも使えます。

国交省は同ページで「住宅リフォームの悪質な「点検商法」に注意!」として、消費者庁が特定商取引法にもとづく行政処分にあわせて注意喚起を出していることにも触れています。「必要のないいくつもの工事を勧められた」「しつこく勧誘される」と感じた時点で、その場で契約せず、いったん電話する——これを決めておくだけで、相見積もりと同じくらい効きます。

出典:国土交通省「住宅リフォーム事業者団体登録制度」(2026-09-07 確認)

マンションでの訪問勧誘

マンションは同じフロアで工事が続くと、その流れで勧誘が来ることがあります。その場で申し込んだ場合、契約は訪問販売にあたることがあります。

同法第9条は、申込者等は「その売買契約若しくは役務提供契約の申込みの撤回又はその売買契約若しくは役務提供契約の解除」を行うことができると定めています。そして期限の起算点が独特です。「第五条第一項又は第二項の書面を受領した日」「から起算して八日を経過した場合」——つまり契約した日ではなく、法定の書面を受け取った日から数えて八日です。書面をもらっていなければ、八日の時計はそもそも動き出しません。

マンションのリフォームは管理規約の確認と管理組合への届出が先です。その場で契約しても、規約で認められない工事は実行できません。順序を飛ばさないでください。

よくある質問

Q. 間取りは自由に変えられる?

構造壁以外の間仕切りは変更できますが、コンクリートの構造壁や共用配管は動かせません。事前の現地調査で確認します。

Q. 中古マンション購入と同時にできる?

できます。購入・リノベを一体で扱う業者もあり、住宅ローンにリフォーム費を組み込める場合もあります。

Q. 全面リノベーションの場合、仮住まいは必要?

水回りを含む全面的な工事では、床や壁を解体する期間は生活できないため、仮住まいを用意するケースが一般的です。工事期間の目安と合わせて、早めに手配を検討しましょう。

Q. 近隣への挨拶はどのタイミングで行う?

着工の数日前から前日までに、上下左右の住戸へ挨拶に伺うのが一般的です。工事音や搬入経路を事前に伝えておくとトラブルを避けやすくなります。

Q. 見積もりを比較する際、何に注意すればいい?

総額だけでなく、工事範囲・仕様・諸経費の内訳が同条件かを確認します。「一式」表記が多い見積もりは、内訳を追加で確認しておくと安心です。

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まとめ

マンションリフォームは、事例の中心価格帯でキッチン100〜150万円、浴室100〜120万円、トイレ30〜40万円、スケルトンリフォームで600〜700万円(1,597件)です。専有部分のみ・管理規約の遵守が戸建てとの大きな違い。費用の内訳や工事期間の目安も踏まえ、実績豊富な業者を選び、同条件で相見積もりを取りましょう。工事別の相場はリフォーム費用の相場、業者選びはリフォーム会社の選び方もご覧ください。

出典: ホームプロ「リフォーム費用と相場」各カテゴリページ(キッチン/浴室/トイレ/洗面所/リビング/外壁/屋根/全面/スケルトン/中古)/いずれも2026年9月4日確認。各ページに「データN件を元に集計」と「中心価格帯」が明記されています。推定の相場ではなく事例の集計値です。

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