リフォーム補助金・助成金の一覧と使い方|対象工事・金額・申請の流れ
リフォームは、国や自治体の補助金・助成金を使えば費用を大きく抑えられます。2026年度は給湯省エネ2026事業とみらいエコ住宅2026事業が動いていて、補助上限は住宅の新築時期と工事の水準に応じて40万円/50万円/80万円/100万円(いずれも1戸あたり)です(国土交通省・2026年9月4日確認)。ただし制度は年度で変わり、予算に達すると早期終了します。この記事では、対象工事・金額の目安・申請の流れをわかりやすく整理します。
費用は依頼先で大きく変わります。相場の確認は、無料でできる複数社見積もりの比較が近道です。
無料でまとめて見積もり ▶2026年度に使える補助額(公式の公表値)
「数万円〜数十万円」といった幅ではなく、公式に公表されている定額を並べます。いずれも2026年9月4日に各事業の公式ページで確認したものです。
給湯器(給湯省エネ2026事業)
| 対象 | 補助額 |
|---|---|
| ヒートポンプ給湯機(エコキュート) | 7万円/台+性能加算3万円=最大10万円/台 |
| ハイブリッド給湯機 | 10万円/台+性能加算2万円 |
| 家庭用燃料電池(エネファーム) | 17万円/台(性能加算なし) |
| 撤去加算(電気蓄熱暖房機) | +4万円/台(2台まで) |
| 撤去加算(電気温水器) | +2万円/台 |
戸建住宅はいずれか2台まで、共同住宅等は1台までです。エコキュートの撤去は加算の対象になりません(買い替えでは撤去加算はゼロ)。
出典: 経済産業省「給湯省エネ2026事業 補助額と上限」(2026年9月4日に公式ページで確認)。
断熱(みらいエコ住宅2026事業)
| 対象 | 補助額 |
|---|---|
| 内窓の設置 | 13,000〜42,000円/箇所 |
| 外窓の交換 | 26,000〜63,000円/箇所 |
| ガラスの交換 | 3,000〜27,000円/枚 |
| ドアの交換 | 23,000〜44,000円/箇所 |
| 躯体の断熱(外壁) | 14,000〜44,000円/立方メートル |
| 躯体の断熱(屋根・天井) | 13,000〜44,000円/立方メートル |
| 躯体の断熱(床) | 25,000〜62,000円/立方メートル |
額は断熱性能の区分と面積の区分で決まるため、最小と最大を示しています。性能区分によっては先進的窓リノベ2026事業の側の補助になります。
出典: 国土交通省 みらいエコ住宅2026事業「開口部の断熱改修」/「躯体の断熱改修」(いずれも2026年9月4日に公式ページで確認)。
設備(みらいエコ住宅2026事業)
| 対象 | 補助額 |
|---|---|
| 高効率エアコン | 52,000円/箇所 |
| 蓄電池 | 96,000円/戸 |
| 高断熱浴槽 | 48,000円/戸 |
| エコキュート・ハイブリッド給湯機 | 45,000円/戸 |
| 太陽熱利用システム | 45,000円/戸 |
| 節水型トイレ | 掃除しやすい機能あり34,500円/箇所、それ以外31,500円/箇所 |
| エコジョーズ・エコフィール | 30,000円/戸 |
| 節湯水栓 | 9,000円/箇所 |
| 第一種換気設備 | ダクト式70,000円/セット、ノンダクト式20,000円/箇所 |
出典: 国土交通省 みらいエコ住宅2026事業「特定エコ住宅設備の設置」/「エコ住宅設備の設置」(いずれも2026年9月4日に公式ページで確認)。
子育て対応・バリアフリー(みらいエコ住宅2026事業)
| 対象 | 補助額 |
|---|---|
| キッチンセットの交換を伴う対面化改修 | 106,800円/戸 |
| ビルトイン食器洗機 | 30,000円/戸 |
| 浴室乾燥機 | 27,600円/戸 |
| ビルトイン自動調理対応コンロ | 18,000円/戸 |
| 掃除しやすいレンジフード | 15,600円/戸 |
| 宅配ボックス | 13,200円/戸(共用は13,200円/ボックス) |
| 廊下幅等の拡張 | 33,600円/戸 |
| 衝撃緩和畳の設置 | 25,200円/戸 |
| 段差解消 | 8,400円/戸 |
| 手すりの設置 | 7,200円/戸 |
出典: 国土交通省 みらいエコ住宅2026事業「子育て対応改修」/「バリアフリー改修」(いずれも2026年9月4日に公式ページで確認)。
介護保険の住宅改修(厚生労働省)
上の制度とは別枠です。要支援・要介護の認定を受けている方が対象で、支給限度基準額は20万円。厚生労働省の資料には「実際の住宅改修費の9割相当額が償還払いで支給される」「支給額は、支給限度基準額(20万円)の9割(18万円)が上限となる」と書かれています。要支援・要介護の区分にかかわらず定額で、対象は手すりの取付け・段差の解消・床材の変更・引き戸等への扉の取替え・洋式便器等への便器の取替え・付帯工事の6種類です。自己負担割合は市区町村の介護保険窓口で確認してください。
出典: 厚生労働省「介護保険における住宅改修」(PDF/2026年9月4日確認)。
補助上限(みらいエコ住宅2026事業)
| 住宅の新築時期 | 義務基準に相当する工事 | 次世代省エネ基準に相当する工事 |
|---|---|---|
| 〜平成3年 | 100万円/戸 | 50万円/戸 |
| 平成4年〜平成28年 | 80万円/戸 | 40万円/戸 |
出典: 経済産業省「給湯省エネ2026事業 補助額と上限」/国土交通省 みらいエコ住宅2026事業「リフォーム」/「開口部の断熱改修」/「躯体の断熱改修」/「エコ住宅設備の設置」/「子育て対応改修」/「バリアフリー改修」/厚生労働省「介護保険における住宅改修」(いずれも2026年9月4日に公式ページで確認)。
耐震補強と自治体独自の助成は、全国一律の額がないのでここには書きません。「市区町村名+耐震+補助金」で検索し、要領の補助率・上限額・対象工事・申請期間の4つを確認してください。
主な国の補助制度の種類
国の制度は年度ごとに名称や枠が変わりますが、大きく次のような目的別の支援があります。いずれも予算枠に達すると受付終了となるため、最新の公募要領で確認してください。
- 省エネ・断熱改修の支援:内窓・断熱窓・断熱材など。窓の断熱は補助単価が高く設定されやすい分野です。
- 高効率給湯器の導入支援:エコキュート・エネファーム・ハイブリッド給湯器などが対象になりやすい分野です。
- 子育て・若年世帯向けの住宅改修支援:省エネ改修とあわせた工事が対象になることがあります。
- 耐震改修の支援:旧耐震基準の住宅の耐震診断・補強。多くは自治体経由で実施されます。
国の制度と自治体の制度
補助金は大きく国の制度(省エネ・断熱・子育て支援など全国共通)と、自治体の制度(耐震・空き家・地域産材など地域ごと)に分かれます。国と自治体は併用できる場合もあり、「お住まいの市区町村名+リフォーム+補助金」で調べるのが基本です。
自己負担はどう決まるか
補助金は工事費の全額をカバーしません。ただし「自己負担の目安」を推定で書くことはしません。補助額は上の表のとおり定額で決まっており、工事費のほうは家ごとに違うからです。引き算は自分の見積もりでやってください。
計算の形はこうです。
- 自己負担 = 見積もりの総額 −(対象工事ごとの定額の合計)
- ただし合計が補助上限(40万/50万/80万/100万円)を超える分は出ません
- みらいエコ住宅2026事業は1申請あたりの補助額合計が5万円以上でないと申請できません(他の構成事業で交付決定を受けている場合は2万円以上)
見積もりをもらったら、業者に「この工事のうち、補助対象はどれで、合計いくらになりますか」と聞いてください。申請するのは登録事業者なので、その場で答えられない業者は、そもそも申請に慣れていません。
出典: 経済産業省「給湯省エネ2026事業 補助額と上限」/国土交通省 みらいエコ住宅2026事業「リフォーム」/「開口部の断熱改修」/「躯体の断熱改修」/「エコ住宅設備の設置」/「子育て対応改修」/「バリアフリー改修」/厚生労働省「介護保険における住宅改修」(いずれも2026年9月4日に公式ページで確認)。
地域による違いと変動要因
同じ工事でも地域によって使える制度や補助額は異なります。主な変動要因は次の通りです。
- 自治体の方針:耐震改修や空き家対策に力を入れる自治体は、独自の上乗せ補助を用意していることがあります。
- 寒冷地・積雪地かどうか:断熱改修や暖房設備の更新は、寒冷地で手厚い支援が用意される傾向があります。
- 木造住宅密集地域かどうか:延焼リスクの高いエリアでは耐震・不燃化の補助が拡充されていることがあります。
- 年度・予算の残り:年度によって予算規模が変わり、募集開始が早まったり縮小したりします。
お住まいの自治体の制度は最新年度の公式情報で確認しましょう。国と自治体の制度を組み合わせられる地域もあります。
申請でつまずきやすいポイントを深掘り
実務でつまずきやすい細かなポイントを補足します。
- 製品の型番・性能値のズレ:見積書の型番と実際に施工した製品が一致しないと、交付決定後でも減額・不交付になることがあります。契約前に型番を書面で確認しましょう。
- 交付決定前の契約・発注:制度によっては「契約」自体を着工とみなす場合があります。契約のタイミングを施工会社とすり合わせておきましょう。
- 完了報告の期限超過:交付決定後は完了報告までの期限が定められています。資材の納期遅れなどで工期が延びることもあるため、余裕あるスケジュールを組みましょう。
- 他制度との重複申請:同一経費で複数の補助制度に重ねて申請すると、いずれも無効になる場合があります。併用可否は制度ごとに確認してください。
- 名義と所有関係の不一致:登記名義人と申請者が異なる場合、追加書類(同意書など)が必要になることがあります。
「補助金代行」をうたう業者への注意点
補助金の申請サポートを行う事業者は多くありますが、中には手数料を先取りしたまま連絡が取れなくなる、対象外の工事を「補助金が出る」と勧誘するといったトラブルも報告されています。契約前に次の点を確認しましょう。
- 登録事業者かを公式リストで確認する:公募要領には登録事業者の一覧が公開されていることが多いです。
- 「必ずもらえる」「満額補助」といった断定的な説明をしないか:補助金には審査・予算枠があり、確約はできないのが通常です。
- 手数料の内訳が明確か:申請代行費用が工事費に不透明な形で上乗せされていないか、見積書で確認しましょう。
- 説明が具体的か:対象製品名・工事範囲・補助額の根拠を説明できる業者を選びましょう。
不安を感じたら、自治体の窓口や消費生活センターに事前相談するのも有効です。
あわせて使える減税制度
補助金と別に、条件を満たすと税金が軽くなる制度もあります。補助金と併用できることも多いので、対象工事なら見積もり段階で確認しましょう。
| 制度 | 内容の目安 |
|---|---|
| 住宅ローン減税 | 一定の増改築でローン残高に応じ所得税を控除 |
| リフォーム促進税制 | 省エネ・耐震・バリアフリー等で所得税の控除 |
| 固定資産税の減額 | 耐震・省エネ・バリアフリー改修で翌年度分を一定割合減額 |
| 贈与税の非課税 | 住宅取得等資金の贈与で一定額まで非課税になる場合 |
控除額や要件は年度で変わります。適用可否は工事内容と時期によるため、税務署や施工会社に確認するのが確実です。
申請の流れと注意点
多くの制度は「工事の契約・着工前に申請」が原則です。着工後だと対象外になることが多いので要注意。一般的な流れは、制度の確認→対象工事の見積もり取得→交付申請→交付決定→着工→完了報告→補助金受取、の順。登録事業者による施工が条件のこともあります。工事の見積もりは失敗しない見積もりの取り方も参考に。
申請のベストタイミング・シーズン性
国の補助制度は年度初め(4月〜6月頃)に公募を開始し、予算に達し次第終了する仕組みです。人気の制度は夏頃までに枠が埋まることもあります。自治体の制度は年度途中や秋以降に募集するところもあり、地域差があります。
- 年度初めは情報が出そろうまで少し待つと、最新の要件で計画しやすくなります。
- 春・秋の繁忙期は施工会社のスケジュールが埋まりやすいため、早めの相談・見積もりが安心です。
- 年度末(1〜3月)は次年度の制度が未確定なことが多いため、急ぎでなければ新年度の公募開始を待つのも一案です。
最適なタイミングは状況で変わるため、迷ったら施工会社や自治体窓口に早めに相談しましょう。
申請に必要な書類の例
制度によって異なりますが、次のような書類を求められることが多いです。早めにそろえておくとスムーズです。
- 工事の見積書・契約書
- 対象箇所の図面・仕様書(使用製品の型番がわかるもの)
- 施工前・施工後の写真
- 登記事項証明書や固定資産税の課税証明など、所有と所在を示す書類
- 本人確認書類・住民票
- 製品の性能証明書(断熱・省エネ製品など)
よくある失敗・注意点
- 着工後に申請してしまう:多くの制度で対象外になります。
- 予算枠の終了:人気の制度は年度途中で受付が締め切られます。
- 登録事業者以外での施工:制度指定の登録業者でないと対象外のことがあります。
- 書類の不備・写真の撮り忘れ:施工前写真がないと認められない場合があります。
- 併用できない組み合わせ:同一工事で複数制度を重ねられないケースもあります。
費用を抑えるコツ
補助金は予算上限に達すると締め切られるため、早めの情報収集と申請が鍵です。減税制度(住宅ローン減税・リフォーム減税)と併用できることも多いので、対象工事なら見積もり段階で施工会社に「使える補助金・減税はあるか」を確認しましょう。
よくある質問
Q. 補助金はいつ申請すればいい?
多くは契約・着工前です。着工後は対象外になりやすいので、リフォームを検討し始めた段階で制度を確認しましょう。
Q. どこで探せばいい?
国の制度は各省庁のポータル、自治体は「市区町村名+リフォーム補助金」で検索。施工会社が申請に慣れていることも多いので相談も有効です。
Q. 補助金と減税は併用できる?
制度によりますが併用可能なケースが多いです。対象工事は見積もり時に確認しましょう。
Q. 賃貸や中古住宅でも使える?
制度によります。中古住宅の性能向上リフォームは対象になりやすい一方、賃貸は所有者(オーナー)の申請が前提になることが多いです。対象条件を事前に確認しましょう。
Q. 申請は自分でやる?業者に任せる?
登録事業者が申請を代行・サポートする制度も多く、慣れた施工会社に任せると不備が減ります。自分で行う場合は公募要領の提出物と期限を丁寧に確認してください。
Q. 複数の補助金を同時に使える?
組み合わせによります。国の制度同士は同一経費への重複を禁止していることが多い一方、国と自治体の制度は併用できる場合もあります。申請前に事務局へ確認しましょう。
Q. 補助金の入金はいつ頃?
工事完了後の完了報告・検査を経て、数週間〜数か月程度で振り込まれる制度が多いです。工事費は一旦全額を立て替えることが多いため、資金計画に組み込みましょう。
まとめ
リフォーム補助金は、2026年度なら給湯省エネ2026事業とみらいエコ住宅2026事業が中心です。補助額は工事ごとに定額で決まっており、上限は1戸あたり40万/50万/80万/100万円。介護保険の住宅改修は別枠で支給限度基準額20万円です。多くは着工前の申請が原則で、予算上限で早期終了するため早めの確認が重要。減税との併用も検討し、複数社の見積もりで対象工事を相談しましょう。工事別の相場はリフォーム費用の相場もご覧ください。
出典: 経済産業省「給湯省エネ2026事業 補助額と上限」/国土交通省 みらいエコ住宅2026事業「リフォーム」/「開口部の断熱改修」/「躯体の断熱改修」/「エコ住宅設備の設置」/「子育て対応改修」/「バリアフリー改修」/厚生労働省「介護保険における住宅改修」(いずれも2026年9月4日に公式ページで確認)。
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