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FIG.121 — リフォーム全般

全面リフォーム・スケルトンリノベの費用相場2026|戸建て・マンション別と進め方

公開 2026-07-15|更新 2026-09-07|修繕ナビ編集部

間取りから設備までまるごと作り替える全面リフォーム(スケルトンリノベ)は、新築に近い住まいを、建て替えより抑えた費用で実現できる方法です。費用は、推定の相場ではなく実際の事例データを集計した「中心価格帯」で示します(下の表)。ただし解体してみないと分からない部分もあり、予備費の確保が欠かせません。この記事では、公表されている価格帯と進め方を整理します。

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費用は依頼先で大きく変わります。相場の確認は、無料でできる複数社見積もりの比較が近道です。

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全面リフォームの費用相場

推定の幅ではなく、事例データの集計で公表されている「中心価格帯」を並べます。工事の呼び方によって集計が分かれているので、そのまま4つ出します。

工事の種類中心価格帯集計件数
全面(まるごと)リフォーム750〜1,000万円1,000件
マンションのスケルトンリフォーム600〜700万円1,597件
リノベーション500〜750万円750件
中古戸建・マンションリフォーム500〜600万円600件
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ここが大事です。中心価格帯の上は1,000万円で、1,800万円のような額は「中心」ではありません。解体してみないと分からない部分がある工事なので上振れは起こりますが、最初から1,800万円を身構える必要はないというのが、事例データから読めることです。

逆に、500万円台で収まっているのは「リノベーション」や「中古戸建・マンションリフォーム」として集計されたケースです。同じ「全面」でも、どこまで壊すかで集計の入る箱が変わります。見積もりを比べるときは、相手が言っている「全面」がどこまでを指しているかを先に揃えてください。

出典:住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法・e-Gov法令検索)(2026-09-07 確認)

出典:ホームプロ(全面リフォーム/スケルトンリフォーム/リノベーション/中古戸建・マンションリフォーム)各ページの「中心価格帯」と集計件数(2026年9月4日確認)。推定の相場ではなく、同社に集まった事例データの集計値です。

部分的な範囲ならリフォーム費用の相場、中古購入とセットなら中古住宅リフォームの費用もあわせて確認してください。

広さ別・スケルトンリフォームの費用相場(マンション/戸建て)

内装・設備をすべて解体して一新するスケルトンリフォームは、広さと建物種別で費用が変わります。ただし、㎡単価・坪単価を公表している集計は見つけられませんでした。この記事では単価の目安を書きません。公表されているのは総額の中心価格帯で、マンションのスケルトンリフォームは600〜700万円(1,597件の集計)。戸建ては外壁・屋根・構造補強も含むため、同じ広さでもマンションより高くなる傾向があります。

出典:ホームプロ(全面リフォーム/スケルトンリフォーム/リノベーション/中古戸建・マンションリフォーム)各ページの「中心価格帯」と集計件数(2026年9月4日確認)。推定の相場ではなく、同社に集まった事例データの集計値です。

※中心価格帯は解体・内装・設備一新を含む総額の集計です。間取り変更の大きさ・設備グレード・耐震/断熱補強の有無・築年数・地域で上下します。

費用が上下する主なポイント

スケルトンは費用のブレ幅が大きいため、必ず複数社で現地調査+見積もりを取り、工事範囲(どこまで解体・補強するか)を明確にして比較するのが失敗を避けるコツです。総額の1〜2割程度の予備費を見ておくと、解体後に判明した劣化への追加工事にも対応できます。

費用の扱いについて(2026-07-23時点)
本ページの費用は、リフォーム各社・見積もりサイトの情報をもとにした一般的な目安です。広さ・建物種別・設備グレード・補強内容・地域・時期により大きく変動します。正確な金額は必ず複数社の現地見積もりでご確認ください。

フルリフォームとの違い

「全面リフォーム」と「スケルトンリノベ」は似ていますが、スケルトンは内装・設備をすべて撤去し、柱や梁の骨組みだけの状態から作り直すのが特徴。間取りを自由に変えられ、断熱・配管・電気配線も一新できる一方、費用と工期は最も大きくなります。間取り変更が少なく設備・内装の刷新が中心なら、スケルトンまでしない全面リフォームで費用を抑えられます。リフォームとリノベの違いはリフォームとリノベーションの違いで解説しています。

耐震・断熱・配管を同時に

全面リフォームの最大のメリットは、壁や床をすべて開けるこのタイミングで耐震補強・断熱・給排水管の刷新をまとめてできること。特に古い戸建ては、この機会に耐震と断熱を上げておくと、安全性・快適性・光熱費が大きく改善します。後から個別にやると壁を再度壊すことになり割高。「見えない部分」こそ全面工事で直すのが賢い判断です。

工期・仮住まいと予備費

全面リフォームの工期は2〜4か月が目安で、その間は仮住まいと引っ越し費用が必要です。また、解体後に見つかる劣化(雨漏り跡・シロアリ・配管の腐食)で追加費用が出ることもあるため、総額の1〜2割の予備費を見ておくと安心。見積もり時に「解体後に追加が出る可能性」を業者に確認しておきましょう。

失敗しない業者選び

全面リフォームは金額が大きく、業者の設計力・施工力で仕上がりが大きく変わります。スケルトン・全面リフォームの実績、耐震・断熱の提案があるか、追加費用の説明が明確かを確認し、必ず複数社で比較を。マンションは管理規約の制約もあるため、マンションリフォームに慣れた業者が安心です(マンションリフォームの費用)。

「10㎡以内なら確認申請は不要」には条件が付いている

この手の工事でよく見る説明が「床面積10㎡以内なら建築確認は不要」です。条文を読むと、そこに地域の条件が付いています。建築基準法第6条第2項です。

2 前項の規定は、防火地域及び準防火地域外において建築物を増築し、改築し、又は移転しようとする場合で、その増築、改築又は移転に係る部分の床面積の合計が十平方メートル以内であるときについては、適用しない。

読み替えると、10㎡以内でも防火地域・準防火地域の中なら確認申請が必要です。市街地や駅の周辺は準防火地域に指定されていることが多く、「10㎡以内だから大丈夫」で進めると後から是正を求められます。自分の土地がどの地域かは、市区町村の都市計画課か、自治体が公開している都市計画情報の地図で確認できます。見積もりを取る前に調べておくと、業者との話が早いです。

そもそも確認申請は着工前の手続きです。第6条第1項は「当該工事に着手する前に……確認の申請書を提出して……確認済証の交付を受けなければならない」と定めています。工事が始まってからでは間に合いません。また同項は「これらの建築物の大規模の修繕若しくは大規模の模様替をしようとする場合」も対象に含めているので、規模の大きな改修では新築でなくても手続きが要ることがあります。

出典:e-Gov法令検索「建築基準法」第6条(2026-09-07 確認)

業者を国の登録制度で絞る、という手がある

相見積もりで比べるとき、価格と提案の前に使える公的な足切りがあります。住宅リフォーム事業者団体登録制度です。国土交通省の告示にもとづく制度で、「告示公布・施行平成26年9月1日、一部改正令和2年12月23日」とされています。

制度の狙いは国交省の説明にそのまま書かれています。「要件を満たす住宅リフォーム事業者団体を国が登録・公表することにより……消費者が住宅リフォーム事業者の選択の際の判断材料とできるなど、安心してリフォームを行うことができる市場環境の整備を図ります」。

注意したいのは、登録されるのは「事業者」ではなく「団体」だという点です。国が個々の工務店を審査しているわけではなく、一定の要件を満たす団体を登録し、その団体が会員事業者の業務の適正な運営を確保する、という二段構えです。したがって「登録団体の会員である」は品質の保証ではなく、所属と連絡先がはっきりしているという意味の絞り込みとして使ってください。会員事業者は住宅リフォーム推進協議会のサイトで検索できます。

困ったときの公的な相談窓口

契約前でも契約後でも使える窓口が用意されています。国交省は同じページで「住まいるダイヤル」を案内しており、電話番号は0570-016-100(ナビダイヤル。一部のIP電話からは03-3556-5147)、相談時間は10時〜17時(土日祝休日・年末年始を除く)です。

同ページには「住宅リフォームの悪質な「点検商法」に注意!」として、消費者庁が特定商取引法にもとづく行政処分にあわせて注意喚起を出していることも記されています。「実際には必要のないいくつものリフォーム工事を勧められた」「しつこく勧誘される」といった段階で、契約前に電話して構いません。その場で判断しないための逃げ道を1本用意しておくことが、相見積もりと同じくらい効きます。

出典:国土交通省「住宅リフォーム事業者団体登録制度」(2026-09-07 確認)

スケルトンにしても、新築にはならない

全面リフォームは新築と変わらない規模になることがありますが、法律上の扱いは別です。新築住宅については次の規定があります。

品確法第94条は、住宅を新築する請負契約について「請負人は、注文者に引き渡した時から十年間」、「構造耐力上主要な部分又は雨水の浸入を防止する部分」の瑕疵について担保の責任を負うと定めています。しかも「前項の規定に反する特約で注文者に不利なものは、無効とする」——契約書で短くすることはできません。

既存の建物を大規模に改修しても、この10年の担保責任が自動的に付くわけではありません。金額が大きい工事ほど、保証の範囲・年数・免責を契約書で確認する必要があります。リフォーム瑕疵保険に加入できる業者かどうかも、判断材料になります。

よくある質問

Q. 建て替えと全面リフォーム、どちらが安い?

一般に全面リフォームのほうが抑えられますが、劣化が激しい場合は建て替えが得なこともあります。総額と将来性で比較しましょう。

Q. マンションでもスケルトンできますか?

専有部分は可能ですが、管理規約で工事範囲や工法に制約があります。事前に管理組合への確認が必要です。

Q. 予備費はどのくらい見ておくべき?

解体後の想定外に備え、総額の1〜2割程度を予備費として確保しておくと安心です。

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まとめ

全面リフォーム・スケルトンリノベは、事例データの集計では全面(まるごと)リフォームが750〜1,000万円、マンションのスケルトンリフォームが600〜700万円が中心価格帯。耐震・断熱・配管を同時に刷新でき、建て替えより抑えられます。仮住まいと予備費(総額の1〜2割)を見込み、実績ある業者を複数比較しましょう。中古購入とセットなら中古住宅リフォームへ。まずは無料の一括見積もりで、あなたの家の全面リフォームの適正価格を確認しましょう。

出典:ホームプロ(全面リフォーム/スケルトンリフォーム/リノベーション/中古戸建・マンションリフォーム)各ページの「中心価格帯」と集計件数(2026年9月4日確認)。推定の相場ではなく、同社に集まった事例データの集計値です。

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※ 記載の費用はいずれも目安です。建物の状態・地域・時期により変動するため、正確な金額は必ず複数社の見積もりで確認してください。